最近のアーク溶接機は、溶接トーチを交換する事でMIG/TIG/MMA溶接を使い分ける事ができるだけでなく、溶接機そのものも昔ほどは高価ではないのと、ガス溶接とは違い18歳以上であれば学科11時間と実技10時間の講習を受ける事ができれば資格を取得する事ができますので、DIYで溶接を利用すると言ったハードルも低くなっています。
更に最近ではMIG/TIG/MMA溶接に加えてプラズマカットできる様な多機能溶接機も出て来ており、プラズマカットができれば厚みのある金属材料をカットして溶接すると言った一連の作業が1台でこなせるのですが、今回紹介する「GoWelding」はこれら溶接に加えて冷間溶接が行えます。
冷間溶接
溶接は一般的には金属を加熱し溶けた所で冷やす事で2つの金属を接合します。
ただ接合する金属が違う場合、融点が違いますので、収縮の違う金属が冷える家庭で反ったり割れたりしますので、素材の違う金属の溶接は非常に難しいものがあります。
そこで考えられたのが冷間溶接で、ざっくりと簡単に言えば加熱・加圧する事で分子レベルで金属を結合させる溶接方法で、常温で溶接する事から冷間溶接と言う名前がついているのですが、異なる非鉄金属、アルミや銅だけでなく真鍮やニッケルやメッキ加工された金属も下処理せずに溶接する事ができ、この「GoWelding」ではアルミニウム板を冷間溶接する場合、3mm厚までのアルミ板であれば変形なしに溶接する事ができます。
CO₂溶接も可能なMIG溶接
次にこの「GoWelding」では、0.6 / 0.8 / 0.9 / 1.0mm ワイヤ サイズのセルフ シールド フラックスコアを使用して、CO2 ガス、CO2 混合ガス、およびガスレスMIG溶接を行う事ができます。
更にMIG溶接では、溶接を開始する前に電流を設定するだけでこの溶接機が自動的に電圧とワイヤ送給速度を設定してくれますので初心者でも非常に使い易くなっていますし、溶接に慣れている方はもちろんカスタマイズ可能なので自分スタイルで溶接ができます。
そしてまた、この「GoWelding」は100Vタイプと200Vタイプの2種類がラインアップされており、200Vの方がもちろんより厚みのある素材を溶接する事ができますし、本体の他にMIG/TIGトーチや、500Aホルダーや冷間溶接ガン、レギュレーターやエアホースと言ったものが一式付属しています。
プラズマカット厚は最大12.7mm
そしてプラズマカッターですが、200Vタイプの最大カット厚は12.7mm(100Vタイプは最大10mm)とかなり厚めのスチール板などもカットできますので、非常にDIYの幅が広がります。
また200Vタイプでは使用率60%でMIGは出力電流は最大24V/200A、TIG/冷間溶接は18V/200A、MMAは28V/200A、プラズマカットは100V/45Aです。
また使用率100%ではMIG/TIG/MMA/冷間溶接どれも最大電流は165Aでプラズマカットは35Aと能力的にも価格的にも魅力的な溶接機ですので、詳細なスペックをご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/gowelding/gowelding-5-in-1-welder-and-cutter
この記事へのコメントはありません。