溶接は主にガス溶接とアーク(電気)溶接に分ける事ができますが、アーク溶接に限って言えば趣味やDIYで溶接を行うのであれば資格は必要ない事はご存じでしょうか?
そのため、カートを自作すると言った様な趣味を始めたいなと思っておられる方でも、アーク溶接であれば簡単にトライする事ができるのですが、実はアーク溶接と言ってもその方式は融接法、圧接法、ろう接法と3つに分かれ、それぞれの溶接法は更に細分化され、溶接する素材や作るモノによって使い分けなくてはいけません。
そのため何も知らないでホームセンターで見つけた安い溶接機を買うといざ溶接しようと思った素材、そして作ろうと思っているモノに対して適切な溶接機ではなかったりする事があります。
そこで今回は初心者でも使いやすいオールマイティーなアーク溶接機「MIG 205MP」をご紹介致します。
アプリを使ってコントロール
今回紹介するアーク溶接機「MIG 205MP」が何故初心者向きなのかと言えば、アプリを使って設定を変更する事が出来るからです。
アーク溶接はただ溶接棒を当てて電気を流して動かして行けば溶接できると言うものではなく、溶接機で言えばどれくらいの電流を流すのかだけでなく、流す電流を微調整させる事で手で調整しなくても職人並の溶接を行う事ができるのですが、それをアプリが自動的にセットしてくれるからなのです。
もちろん素材や板厚にあった設定が全て網羅されている訳ではありませんので、失敗しながら設定を変えて、ベストな設定を見つけて行かなくてはならないのですが、ベストな設定を見つけてしまえばメモリーしておく事で次はその設定を呼び出すだけで失敗する事なく溶接が行えます。
そしてまたこの「MIG 205MP」ではTIG、MIGの他にスポット溶接などが行え、Co2ボンベ用のレギュレーターなども標準で付属していますし、オプションでスプールガンなども用意されています。
ただこの溶接機を使う上で気を付けないといけないのは100V/200Vどちらでも使用可能なのですが、100Vで4.9kVA、200Vで6.9kVA程度の電力が最大必要になりますので一般的なコンセントでは無理で引き込み用の22mm²とはでは言いませんが16mm²あたりの配線を使って専用のコンセントを用意しなくてはいけませんので、そこだけは要注意です。
プラズマカッター
そしてこの溶接機では溶接の他にプラズマカッターが付属しており、金属板や金属パイプなどの切断も行う事が出来るのですが、最大15mm厚のステンレス鋼、アルミニウム、銅などの金属板などをカットする事ができますし、厚み8mm以下であれば切断面をクリーンカットする事が出来ます。
クリーニング処理
そしてアーク溶接では、溶接部分が熱で熱影響色を示し、更には酸化皮膜を形成して腐食の原因となったりします。
そこで溶接後にはステンレスなどは酸洗いなどもクリーニング処理を行うのですが、この溶接機「MIG 205MP」では、溶接後に酸化皮膜や変色を除去し溶接部分を綺麗に仕上げるクリーニング処理も行う事ができ、最終的な仕上げまでこの溶接機で一貫して行う事が出来るようになっていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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