ジンバルと言うのはカメラを駆動する為の回転装置なのですが、今ではモーターでカメラの上下左右、そして回転方向といったXYZ軸の動きを制御し、なおかつ手ぶれ補正までできてしまう製品が主流でなおかつ機能的にもハンドル(持ち手)に内蔵されたボタンやジョイスティックでカメラを一定速度でパン(横方向への移動)やチルト(上下方向)させる事でまるでテレビや映画で見る様な場面展開をする映像をスマートフォンを使って撮影する事ができるのですが、ハード的にはこれ以上進化させようにも進化させる部分がほぼないので(普通の一般的なジンバルは可動範囲が決まっていて360度グルグルと回転すると言う製品は稀なので今後登場するとすればXYZの3軸が360度グルグル回転して飛行機の”キリモミ”状態の様な映像をカメラだけで撮影できる様になるくらいですが….)最近の傾向としては専用アプリケーションを使ってスマートフォンからジンバルを制御して多彩な映像を自動で撮影できるものが増えて来ているのですが、この「LitleCane」にもこれ以上は盛り込めないと言うくらいの多彩な撮影モードが用意されています。
では具体的に「LitleCane」専用のアプリケーションが搭載している撮影モードの内容を見ていく前にハードウェアスペックを見ますと、
可動範囲
パン方向(左右):-150°〜150°(可動範囲:300°)
チルト方向(上下):-45°〜225°(可動範囲:270°)
ロール方向(回転):-150°〜150°(可動範囲:300°)
搭載可能スマートフォンサイズ:4.7〜5.5インチ
重量:430g
連続可動時間:3時間
とごく普通のジンバルでハンドルにはジョイスティックや各種ボタンが内蔵されており、ジョイスティックを使ってカメラの向きをモーターで動かして変える事ができる他、他のジンバルにはあまり見られないカメラコントロールボタンと呼んでいるズームができたりフロント/リアカメラの切替、そしてビデオ/フォト撮影モードを切替る事ができるボタンが付いています(多くのジンバルがこの辺りはスマートフォンの画面をタッチして操作するものが多いのですが、手元に操作ボタンがあると言うのは操作性が上がります)。その他にもモードボタンと言ってジンバンルの向きを変えるとスマートフォンの向きもパン・チルト両方向自在変えられるモードや、パン方向は自由なのだけれどチルト方向は固定と言う(パノラマ撮影をするのに便利です)モードや、完全にカメラの向きを固定しまうモードをスイッチで切り替える事ができるボタンもハンドルについています。
そして撮影モードについてですが、この「LitleCane」の撮影アプリケーションの特徴の1つとして挙げられるのがトラッキング撮影ではないでしょうか？よくアプリケーション開発用ライブラリを利用して人の顔を検出して人物をトラッキング(追跡)すると言う撮影モードを持ったジンバルは多いのですが、この「LitleCane」はスマートフォンのモニター上でトラッキングする被写体をマーキングする事でその人、モノを自動追尾して撮影するモードを備えている事で、人の顔が認識できない様な遠方から撮影したり、ついついファインダーを覗いて撮影していると追いきれなくなってしまう様な航空ショーで高速で飛行する飛行機の様なものまでこの「LitleCane」なら自動で追尾しつつ撮影する事が可能です。
その他には他のジンバルでは見た事がないスマートフォンを縦向きから横向きへとジンバルのハンドルの角度を変える事で自動的に向きを変える事ができる様な機能も備わっていますので、通常ジンバルと言うと動画撮影が主なので横向き撮影が前提にアプリケーションも設計するのですが、写真は縦向きに撮影する事も多いので、横で撮影してから次は縦ね!!と言う様な撮影をする場合にこのジンバルはハンドルの向きを変えるだけで自然に向きを変えてくれますので、この機能も他のジンバルには見られない素晴らしい機能です。
その他にもインカメラでの撮影切替モードもありますから自撮りするにもハンドル部分のパワーボタンがシャッターになりますから、これも自撮りするには便利ですし、
スマートフォンを使って手持ちでは絶対に撮影不可能な夜景(フラッシュの光が届かないのと、長時間露光すると手の揺れに合わせてスマートフォンそのものが揺れてブレた画像になります)も、「LitleCane」を使えば長時間いくらシャッターを開いて露光させても撮影者の腕は動いてもスマートフォン自体はピクリとも静止して動きませんから、綺麗なライトアップされた夜景や花火(花火も長時間露光する事で点としての光ではなく、流れて広がって行く奇跡を写真として残せます)と言ったものを綺麗に撮影する事ができます。
その他にもチルト固定でパンだけする撮影モードやスマートフォンの向きをセットすればそこから絶対に動かないと言う撮影モード、自動的にパンしてパノラマ撮影するモード等、他のジンバル用の撮影アプリケーションが持っている撮影モードは全てこの「LitleCane」は持っていますので、詳細については下記URLをご覧ください
https://www.kickstarter.com/projects/litlecane/litlecane-take-cinematic-videos-with-your-phone
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