みんさんは”使い捨てカメラ”ってご存知でしょうか?
覚えてる!!覚えてる!!と言う方はきっと30代以上の方で、おそらく今現在20代以下の方であれば”使い捨てカメラ”も35mmフィルムすら見た事もないのではないでしょうか?
と言いますのも1980年代に入って技術革新もありデジタルカメラがカメラメーカー以外のビデオカメラメーカー等からもリリースされる様になり徐々にデジタルカメラ普及して行き、2000年代に入るとデジタルカメラの高性能化と低価格が拍車をかけ爆発的に普及した事で瞬く間に街のフィルム現像ショップはなくなって行き、スーパーでも普通に買えた35mmフィルムも今ではネットで購入するか、大手家電量販店にでも行かない限り35mmフィルムなんて手に入れる事ができませんので、見たこともないと言うのは仕方ありません。
ですからデジタルカメラの利便性(現像不要なのでその場で撮影した写真を確認できる上に一度に数百枚、数千枚撮影しても撮影した写真を見るのにかかる費用はゼロ(フィルムの場合は必ずフィルムを現像しないと撮影した写真は見えない上にフィルム代が発生します))もあり、昔使っていたフィルムカメラが今どこに収納してあるのかも分らないと言う方も少なくないのではないでしょうか?
そんな今使っていない35mmフィルムカメラをフィルム不用のデジタルカメラに変身させてしまうのが今回紹介します「I’m Back® pro」です。
まず最初にこの「I’m Back® pro」でデジタル化できる35mmフィルムカメラは
Nikon F, Nikon F2, Nikon FM, Nikon FE, Nikon S2, Canon F1, Canon A1, Canon AE1, Pentax ME super, Pentax spotomatic, Pentax K1000, Praktica b200, Praktica MTL, Contax II, Contax RTS, Contax G2, Olympus OM1, Olympus OM2, Minolta Dinaxx 7000, Olympus OM10, Yashica JP, Yashica FX3, Leica M, Leica R, Diana F, Diana F mini.
と言うラインアップになっており、ニコンFやF2,Canon F1と言ったメジャーな一眼レフをデジタル化する事ができ、デジタル化する事でAF(オートフォーカス)対応ではない古いマニュアル・レンズをカメラと一緒に、何か月もかけて少しずつ貯めたお小遣いで買った思い出のレンズまでも復活させることができるのですから、ちょっとワクワクしたりしませんか?
そしてデジタル化すると言ってもドライバー1本あれば簡単にデジタル化できるのがこの「I’m Back® pro」の良い所で、メカ音痴の方でも簡単にデジタル化できる様に、説明書通りにカメラのバックパネルを外し、そしてこの「I’m Back® pro」をはめ込むだけです。つまり、はめ込んでいるだけですので、35mmフィルムカメラに戻すのも「I’m Back® pro」を外してバックパネルを戻せば元の35mmフィルムカメラに戻りますので、「I’m Back® pro」で再び復活させた一眼レフでまたフィルムで撮影してみたいと思った時も簡単に元に戻す事ができる様になっています。
ではそのデジタル化の原理はどうなっているのか?と言いますとちょうどフィルムカメラのボディーの下に取り付ける連写装置の部分にCCDカメラとそれを処理するメインボードが内蔵しており、カメラのレンズで捉えた風景はシャッター部分から「I’m Back® pro」の反射鏡によってCCDカメラまで導かれてデジタル映像化される様になっています。
おそらくミラーで反射させて「I’m Back® pro」本体まで導いたのはカメラの構造の違いによる位置の変更を吸収する為でしょう。通常はシャッターの裏側に映像素子があるのがデジタル一眼レフなのですが、それと同じ構造にすると「I’m Back® pro」をカメラに合わせて1つ1つケースを設計しなけばならずコストアップに繋がります。それをミラーの位置を可変できる様にする事である程度、共通して使える部品に仕上げる事でコストカットしているものだと思われます。
ところで実際の画質はと言いますと、パナソニック製の1600万画素のCMOS CCDを使用し、
ビデオ撮影:UHD24(4K)(2880*2160) / QHD30(2560*1440) / 1080P@60fps,30fps / 720P@120fps,60fps,30fps / VGA@240fps
静止画:20M / 16M / 12M / 10M / 8M / 5M / 3M / VGA
撮影する事ができ、昔のレンズで動画撮影できる所が、どんな味わいの映像を作り出すのかちょっと魅力的です。
なおこの「I’m Back® pro」で実際に撮影された画像をご覧になりたい方は下記URLにて是非ご覧下さい。
https://www.kickstarter.com/projects/samellos/im-back-pro-low-cost-35mm-digital-back
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