今では当たり前になっている手振れ補正機能も、その昔はスマートフォンには搭載されておらず、撮影に使用する事の多かったスマートフォンで撮影すると手のプルプルとした揺れや、身体の揺れが腕に伝わり暗い場所や移動しての撮影では、嫌になるくらいブレてボヤけた映像しか撮影できませんでした。
ですが、iPhoneですとiPhone6 Plus以降のPlusシリーズとiPhone X以降に出たiPhoneには光学手振れ補正が搭載され、知らない間に動画を撮影した時の映像のブレや、暗い場所で撮影を行った時等の画質が画期的に良くなりました。
ただ光学手振れ補正(レンズを動かす事で揺れを吸収する方式)は上下左右の小さな揺れは補正できても回転する方向の揺れは残念ながら吸収してくれません。
つまりどう言う事かと言いますと、船が横波を受けて揺れた時の様に、水平線が左右に傾いて揺れる様な揺れで、専門用語的には”水平が取れていない”様な状態です。
せっかくいい絵が取れていても水平が取れていないなければ見ている方は顔を傾けて見なければ真っ直ぐには見えないので気持ち悪くなってしまいます。
そこで今回はそんな水平出しを自動で行ってくれる自撮り棒「IMMO」をご紹介致します。
回転方向のスタビライザーの特徴
スタビライザーと言うのは揺れを現象させて安定させる装置の事を差すのですが、この「IMMO」はジンバルの様に完全にスマートフォンの向いている向きを固定しつつ揺れを防ぐ装置の様な装置ではなくモーターの軸の先にスマートフォンが連結されており、回転方向の揺れに対してだけ画面の水平を安定させる様に働くスタビライザーになります。
分かり易く説明するとスマートフォンが先についた自撮り棒を、自撮り棒を持っている手首を中心に180度回転させると、写している映像は180度回転して地面が空に、空が地面へとカメラを上下反対に向けた映像になりますが、この「IMMO」を使うとスマートフォンは上下の向きを変える事なく、言うなれば観覧車のゴンドラの様に常に上下を正しく守って回転する装置です。
つまり自撮りの様に手に持ち一人で撮影する様な場合、ずっと画面を見ながら撮影できればきちんと水平も出しながら撮影できますが、スマートフォンのモニターから目線を違う方向へ向け更に移動しながらの撮影ですとどうしても手が疎かになってスマートフォンが斜め向いたりしてしまいますが、この「IMMO」を使うとそれがないと言う事です。
しかも縦置き、横置き、どちらにも対応しており好きな方向でブレのない水平をキッチリ出した映像を撮影する事ができます。
回転方向には揺れないが上下はする
そしてこの「IMMO」同様に回転方向に補正をかけるスタイビライザーは回転方向の揺れは完璧に吸収してくれますが、上下の揺れはそのまま再現(光学手振れ補正である程度は補正されて滑らかな映像にはなります。)されますので注意が必要です。
ただ、光学手振れ補正のあるスマートフォンですと殆どビデオカメラに搭載された手振れ補正と同じ様に上下左右の揺れから水平出しまでほぼ全自動でやってくれますので後の編集も楽ですし、何より酔わない絵って編集し易くて良いですよね。
自立するから離れて撮影も可
そしてこの「IMMO」はMAXまで伸ばすと約50cmの長さがありますが、たくさんの人と一緒に撮影するとなると、それでも足りないと言う事も有り得ます。
そう言う時はグリップが広がり三脚に変身して自立する様になっていますので、一人旅の撮影なども非常に楽に行えます。
なおジンバルの連続稼働時間は8〜時10間でBluetoothの手元リモコンも付属していますので、もし興味を持たれましたら下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/immostabilizer/immo-most-compact-2-in-1-stabilizer-selfie-stick
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