電子パーツと言うのは熱に弱く、加熱し過ぎるとそのパーツそのものの寿命が短くなるだけでなく場合によっては壊れてしまう事もあるため、ハンダ付けはできるだけ短く1秒程度の速さで手早く行う必要があります。
とは言ってもハンダコテをハンダ付けを行うパーツの足に当てた後にハンダをハンダコテのコテ先に当てて溶かしてハンダ付けを行うと言う普通のやり方ではスピードを上げようと思っても限界がありますし、特にチップ部分を手ハンダする場合にはまずパットにハンダを落としておき、そのハンダをハンダコテのコテ先に温めながらチップ部品を置いてハンダ付けをするため、位置決めに時間がかかるとチップ部品をより加熱する事になり、あまり良くありません。
そこで今回はハンダの供給機能のついたコードレスハンダコテ「Jiizer 01X」をご紹介致します。
コードレスでハンダ供給機能付き
ハンダをコテ先に送り出す事でハンダの供給をハンダコテ側でコントロールする事ができるハンダコテと言うのは従来からもあり、ハンダコテ側にハンダの供給機能を合体させる事で、もう片方の手に糸ハンダを持つ必要はなく、例えばチップ部品をピンセットを挟んだ状態で基板上のパットに上に位置合わせをした状態で固定してからハンダ付けを行う事ができますので、ハンダ付けにかかる時間も非常に短くて済みますし、ハンダもコテ先に常にのった状態になるためハンダがダマになったりする様な事もなく理想的なハンダ付けが行えます。
そしてこの「Jiizer 01X」も、巻き取り式のハンダホルダーをハンダコテにセットする事で、ボタンを押せば糸ハンダが送られ、コテ先に開けられた穴から溶けたハンダが順次供給されますので、非常にスムーズにハンダ付けが行えます。
しかもハンダがコテ先から流れ出て来る事で、反対の手で糸ハンダを持つと言った事が必要ないため、今までの様に事前にハンダを置いてハンダするだとか、DIP部品だとハンダした後にもう一度ハンダを温め直して位置を修正すると言った必要がなく一発でハンダ付けが行えますので時短にもなる上にパーツの寿命を短くする事もありません。
そしてまた付属するコテ先は穴径0.4mm、0.8mm、2mmの3種類が付属しており、0.4mmのものはチップ部品のハンダ付けに、0.8mmのものはDIP部品のハンダ付けに、2mmのものはケーブルのハンダ付けとそれぞれ使い分けられる様にもなっています。
ホットカッター
次にこの「Jiizer 01X」にはコテ先の他にホットカッターとしても使えるコテ先がいくつか付属しているのですが、80〜450℃まで自由に温度を設定する事ができる温調式のハンダコテですので、樹脂なをカットする際には温度を低くする事で溶ける樹脂を少なくしてカットする事が出来ます。
しかも165Wのパワフルなヒーターは450℃までに加熱するのに要する時間は15秒と短く、大量の樹脂パーツのカットなどでもコテ先の温度が下がらず一定の温度で綺麗にカットする事が出来ますし、アイロンの様なコテ先も用意され溶かした樹脂の形を整えると言った作業も行えます。
ヒートガン
そしてこのハンダコテ「Jiizer 01X」にはもう1つヒートガンとしての機能も合わせ持っており、ハンダ付けを行ったケーブルの接合部分を熱収縮チューブを使って保護すると言った作業にもこのハンダコテが使えて便利ですので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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