今現在は任意となっているコンピュータのプログラミング授業が学科として取り入れられるか否かと言う事が言われており、大手教育関連の会社や出版社、広告関連会社、IT系の会社まで参入に意欲満々で巷ではプログラミング教室が新たに数多くオープンするなど、ちょとしたブームになりつつありますが、プログラミングも他の算数・数学や国語と言った教科と同じで教室に行った時だけではなく自宅で自学自習する事も重要なファクターとなり、国語や数学や英語と同じでどれだけやったかで結果は反映されます。ですがIT業界を見てみるとプログラミングはできるが、ハード設計は無理と言う方の方が大半です。逆にハード設計する者はほぼ100%プログラミングができます。それはハードを設計するにあたってマイコン等を使ってプログラムが必要な場合は、どう言う動きをする回路なのか?どう言うプログラムをどのマイコンに書き込んでどう連携さえて動作させるのか?と言った事まで知らないと最適化されたスリムなハード設計ができませんから、これからプログラミングを学ぶのであればどう言う部品がどの様な働きをするのか?どの様な使い方ができるのか?を一緒に学ぶ事ができればきっと将来役に立ちます。
そう言うハードとプログラミング両方を自宅で自学自習できる教材がこの「MODI」です。
この「MODI」の特徴は既に部品1つ1つが規格化された四角形のモジュールになっており、側面には接続用のコネクタ端子が出ていて磁石でモジュール同士を接続する事で試作回路のみならず実用的な回路も作り上げる事です。またこのモジュールは側面4面にコネクタ端子を備えており、4つの面の接続端子どれを使っても同じ様に動作し、しかも順番を入れ替えても機能的には同じ様に動くフレキシブル性も合わせ持っている事です。
例えば電池、スイッチ、LEDと言う3つの部品があったとします。普通は”電池→スイッチ→LED”と言う配線をしてスイッチを押したり離したりする事でLEDを点灯させたり消灯させたりしますが、この「MODI」においてはその順番が”電池←→LED←→スイッチ”と言う配置にしてもスイッチを使ってLEDを制御できる事にあります。これは後からこの部品を追加したかったと思った時に普通なら最初から回路設計をやり直すか、ブレッドボードを使った試作回路の製作であればジャンパー線が縦横無尽にブレッドボード上に差し込んだ部品が見えなくなる様な状態でどの線がどこに行っているのかその都度確認しないと分からないと言った様な配線になってしまって、作っている方も途中で混乱したり配線間違えしてしまったりするものなのですが、この「MODI」は非常にシンプルにかつ柔軟に部品を足したり外したりしてハード設計をして行く事ができます。
その様な「MODI」にラインナップされているモジュール群は
・セットアップモジュール
ネットワークモジュール(WiFi,Bluetooth,USB)
バッテリー
・出力モジュール
LED
スピーカー
OLDディスプレイ
モーターコントローラー
モーターモジュール
・入力モジュール
環境センサー(輝度(明るさ),彩度(カラーセンサー),温度,湿度)
ボタン
赤外線センサー
ジャイロセンサー(6軸センサー)
マイク
ロータリエンコーダスイッチ
超音波センサー(距離計測)
磁石センサー
と言ったモジュールが用意されています。ネットワークモジュールは通信モジュールを内蔵するだけではなくマイコンが搭載されており、自分で書いたプログラムはこのネットワークモジュールに書き込み、スマートフォンにインストールした専用のアプリケーション(MODI Studio)を使ってBluetoothを使って通信したりコントロールしたりする事ができます。
またWiFiも搭載していますから、例えば環境センサーとネットワークモジュールを使って温度や湿度を自動的にサーバーへ送信する様な気象観測ユニットを作ったり、Legoと一体化できる様に各モジュールは3×3サイズのLegoサイズになる様に設計されていますから、モーターコントローラーとモーターモジュールをLegoと組み合わせてRCカーなんてものを作と言った事も可能ですし、ネットワークモジュール同士は通信する事ができますから、例えばスイッチモジュールとネットワークモジュールでリモコンを作り、離れた場所に置いたネットワークモジュールに接続したLEDモジュールを点灯させるリモコン照明の様なものもこの「MODI」なら簡単に作れてしまいますし、赤外線モジュールを使ってテレビ等をON/OFFしたりチャンネルを変えたりできる学習リモコンを作る事だって可能です。
またプログラミングは最初からCUIで文字ベースでプログラミングするのは大変です。ですからMODI Studioには独自のGUIプログラミングモードが用意されており、回路に使用しているモジュールを作業領域にドラッグ&ドロップするとそのモジュールに対する条件や動作を設定するウインドが開いて直接そこに数値を入力するだけで直感的にプログラミングする事ができるプログラミング環境が提供されています。
これがスクラッチの様なタイルを使ったプログラミング環境ですとここまでカスタマイズされていませんからどう言う命令を使うのか?も自分で考えなければいけませんが、このMODI Studioはモジュールを選べばそれに対応した設定項目が表示されそこに数値を入れたり動作を指示するだけですから、プログラミングを知らない小さなお子さんでも直感的にイメージし易く知らず知らずのウチにそのモジュールがどう言う動きをするのかと言うのを学習、記憶する事ができますから、慣れてくれば迷う事なく頭の中で動きをイメージしてプログラミングできる様になりますから、先生がいなくとも自学自習する事ができる数少ないハードとソフトが揃った教材だと言えますし、もちろん慣れてくれはCUIモードにすればC,C##で書かれたプログラムを見る事ができますからGUIと相対して見る事でこの命令がどう言う意味があるのか?と言う事まで自然と学べます。
それにこれなら動かしてプログラミングが自学自習できますから飽きませんし、楽しいですよね。
なお「MODI」にはモジュールのセット内容によって複数のバリエーションが用意されていますので詳細は下記URLをご覧ください
https://www.kickstarter.com/projects/luxrobo/modi-create-anything-you-want-with-robotics-of-thi
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