みなさん家にある食器や文房具、あるいは大工道具などを楽器に見立てて、叩いてビートを刻んで楽しんだ事があるかと思います。例えばお茶碗を箸を叩いて”行儀が悪い”と言われた事もあるでしょう。そんな自宅にあるもの、あるいはホームセンターや100均で買えるものを楽器にして自動演奏させてしまうのがこの「automat」です。
この「automat」にはMIDI入力とUSB入力の2つがあり、USB接続した場合はPCやタブレットからはUSB-MIDI楽器として認識されます。そして「automat」には12ポートのDC12V出力コネクタがあり、送られて来たMIDIデータをDC12V出力に変換して出力する事で、12ポートの出力端子に接続されたデバイスを制御します。
例えばLEDを接続した場合、音のオクターブはPWM変換されてLEDの明るさを決定し、音符の長さは光る時間を決定すると言った具合です。これが接続するのがモーターならオクターブはモーターの回転数を、そして音符の長さはモーターが回転している時間を決定し、この「automat」のオプションにもなっているソレノイド(鉄芯の周りに巻かれたコイルに電気を流すと鉄芯が飛び出たり、逆に引っ込んだりする装置です)を接続すればオクターブで電磁石の磁力が変わりますから、磁力が高ければ鉄芯は早く移動し、音符は鉄芯が出ている時間を調整します。
それによって例えば、水木琴(ドレミグラス:水を入れたコップの事で、コップに入れる水の量を調整する事で音階を作った楽器で、バチで叩いて演奏します)を用意して、オプションで用意してあるソレノイドでグラスを叩く様にすれば簡単に自動ドレミグラスが出来上がります。
その他にも”little wingman”と言うソレノイドを固定する木製のホルダーを利用して”little wingman”を太鼓の上に置けば太鼓を自動演奏する事ができますし、
バチやスティックと組み合わせてドラムセットのキックペダルの様な動作をする”mallet”を利用すれば、実際のドラムセットをスティックで叩く自動演奏マシンだって作れます。
もちろん組み合わせ次第では自宅にある食器であるとかカラトリーを利用すれば今まで世の中にはなかった様な音色を出す様な楽器だって創意工夫で作れますし、何と言っても面白楽器を作って自動で演奏できると言うのがいいですよね。
なおソレノイドはDC12V〜24V動作で動作電流MAX1.3A以下のものであれば市販のソレノイズが利用できます(コネクタの加工は必要ですが)ので、半田付けができる方はとりあえずコントローラーだけ買っておいて後のインタフェースは自作すると言った事もできますので、詳細については下記URLをご覧ください
https://www.kickstarter.com/projects/1481744082/dadamachines-music-machines-for-everyone
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