1日の塩分摂取量の世界標準が5gなのに対して、日本人の塩分摂取量は女性よりも男性の方が若干多く10g前後と、世界標準の倍近い塩分を摂取していますので、厚生労働省などは塩分摂取量が多くなる事が起因となる高血圧や心筋梗塞や脳卒中を防止しようと男性で8g、女性で7gと言う目標値を立てていますが、なかなか実現できるものではありません。
例えば日本の代表的な調味料である醤油や味噌は大量の塩を使って作ります。確かに最近は減塩された調味料も増えていますが、醤油や味噌はそのまま口に入れる料理は少なく、必ず煮炊きに使ったり汁物にしたりと大量の水で薄めてしまうので塩味が他の食材や調味料によってもボケてしまい、結果的に塩分を大量に摂取してしまいます。
ですから味が薄いと言って減塩食を嫌がる人は多いのですが、直接舌で塩味を味わう事ができればダイレクトに塩味を感じる事ができますので減塩しているとは気付かずに自然に減塩できるはず。
そんなコンセプトで生まれたサルトディスペンサー「TasteStick」を今回はご紹介致します。
例えば、100ccの水に0.1gの塩を溶かした水を飲んだ時と、0.1gの塩をダイレクトに舌の上に乗せた時、どちらが辛く感じるでしょうか?と聞かれたら殆どの方が直接舌の上に塩を置かれた時と答えるでしょう。
それはダイレクトに塩を舌の上に置く事で100%塩の辛さを味わう事ができるからで、その後ガブガブと水を飲んで塩はすぐに胃の中へ流れたとしても余韻で舌の上に塩味は暫くは残ります(辛いものを食べると辛さが舌に残るのと同じです)。
つまり、常に塩味を舌で感じ取り、塩味が舌から途切れなければ薄い味付けの料理でも、塩味が舌の上に乗っていますので薄いとは感じないはず。
それをこの「TasteStick」は狙っています。
この「TasteStick」は1回あたり30mgと言う一定量の極小の塩を食材に自動的に振りかけるサルトディスペンサーなのですが、均一に塩を拡散してかけるので、かけられた食材はどの場所を取って口に運んでも均一にこの「TasteStick」によっては塩は広範囲に均一に散布されていますので、どこを取って同じ様に塩味を感じる事ができるはず。
これが重要で、ずっと食べ続けている間、塩味を感じている事で常に塩味が余韻として残るので、全く塩がかかっていない部分を食べても塩味を感じ取る事ができますので、結果的に減塩に繋がるのです。
またこの「TasteStick」は1回あたり30mgの塩しか出しませんでの、5gの塩を出そうと思えば約160回近くボタンを押して塩をふらないといけませんので、そのウチにボタンを押すのが嫌になって押すのを控えると言うのもこの「TasteStick」の狙い目なのでしょうか?
またこの「TasteStick」は一定量の塩を放出するだけでなく、同一面積に均等に振りかけますので常にどの場所を取っても塩味を感じる事ができますので、より少ない塩を塩味を感じ取り続ける事ができます。
また魚を塩焼きする時も、塩の振りムラがこの「TasteStick」ではありませんので、塩焼き用の塩振りとして使うのも良いのではないでしょうか?
なお詳細につきましては下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/1902375669/tastestick-the-worlds-finest-salt-dispenser
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