今の時代、ドが付くほどの田舎にでも行かない限り、どこを見渡しても自宅、ショップ、街中に置かれたディスプレイから様々な情報が飛び込んで来ますし、みなさんが肌身離さず持っているスマートフォンも然りです。
テレビやモニター、スマートフォンから発せられる強力なブルーライトを含んだ光が目の中に入って来ると虹彩が働いて瞳孔を調整するのですが、その時に大量の強い光が目に入る事によって光による攻撃を受けたと思い交感神経が優位に働きます。
そしてそうする事で人は常に緊張し、いつでも応戦(副交感神経優位でリラックスしているとすぐに反撃できませんので、人間は身体の組織を損傷する可能性があると判断すると無意識のウチに交感神経を活性化して心拍及び血圧を上げ筋肉に血液を送り、そして筋肉を緊張させすぐに瞬発的に反撃)できる様に身構えます。
つまりスマートフォンを見続けていたりテレビを見続けていると実はソファーに座ってリラックスした体勢ではいても実際のところは常に交感神経が働き、そして疲労が心身共に蓄積して行っているのです。
そこで今回は意図的にディスプレイからの情報をカットする事で少しでもストレスを貯める事のない環境へと導いてくれるサングラス「IRL Glasses」をご紹介致します。
ところでこのサングラスがカットするのは目に有害な紫外線とディスプレイから発する光りだけで、「IRL Glasses」を目にかけていても周囲の景色は普通に見えていますので、日常生活には全く影響ありません。
更に言うとこのサングラス「IRL Glasses」をかけて街中を歩く事で、これだけ多くの余分な光が常に入って来て自分を知らず知らずのウチに疲れさせていたのだと言う事に気付かされます。
ではどの様な原理でこの「IRL Glasses」は液晶画面を消しているのでしょうか?
そこには液晶画面の作り方にヒントがあります。
元々液晶と言うのは電圧を加えると方向を変える物質です。つまり液晶を使い電圧を加える事で穴に栓をしたり開いたりと言う事ができます。
そしてその穴から光を出すのですが、液晶が働いていない時はその光は液晶によって隠され、液晶に電圧が加わるとその液晶の栓の蓋が取れて光りが漏れ出て、1つの映像、画像を構成するわけです。
もっと簡単にすると”いないいないばあ”で顔を隠している手が液晶で、その手に電圧を加えると手を横に開いて顔を出す=絵が見えると言うわけです。
そしてこの「IRL Glasses」に使われている偏光フィルムは、ちょうど液晶モニターから発せられる光をカットする角度で貼り付けられていますので、液晶モニターの画面が付いていても電源が入っていない状態と同じ真っ黒になって見えるのです。
またもう少し難しい話をすると液晶画面にもこの偏光フィルムが貼ってあり、液晶画面から出て来る光の波長は一定方向に綺麗に整えられていますので、この「IRL Glasses」で画面を消すと言う事等は言うなれば朝飯前なのですが、そこに着眼したこの「IRL Glasses」を作った会社は素晴らしいです。
ただこのサングラス「IRL Glasses」で画面を消す事ができるのはモニター画面に同じ角度の偏光フィルムが貼ってある機種で、ELディスプレイ等を使ったiPhone XsやXs Max、そして一部のPCやスマーフォンでは方式が違いこの「IRL Glasses」の効果はありませんのでご注意ください。
ですが、メガネかけた状態でスマホは見えて、テレビや大部分のノートPCのモニターは見えなくなりますので、目に入って来る光は格段に少なくなり楽になるはずです。
また紫外線をカットする機能もありますので、この「IRL Glasses」をかけて街中へ出て、ブラックアウトしたらいつも見ている街中の風景がどの様に変わるのか見るのもまた良いのではないでしょうか?
なお詳細につきましては下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/ivancash/irl-glasses-glasses-that-block-screens
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