昔からハンディープリンターと言うジャンルのプリンターは存在し、1番最初に出たのは今ではFAX等で使われているサーマルプリント(熱転写印刷)と言って、インクを染み込ませたリボンに熱を加える事で、その温められたインクの部分だけを素材に写して印刷すると言うプリンターで、かれこれ35年前前後前から存在しています。
ただこのサーマルプリンタの対象素材は紙だけでしたので、ラベルを作ったりと言った作業に主に使われていましたが、今ではインクジェット方式のハンディープリンターが徐々に増えて来ており、使用できるインクにもよりますが、紙以外にも布や木、プラスチック、金属などにも印刷できるものが出て来ています。
そして今回紹介する「PrintPods」は”PrintPen”の後継機種となるのですが、ブラックライトで照らすと文字が浮かび上がるインクや、肌に印刷しても肌荒れしないインク等がラインナップされているのが特徴です。
”PrintPen”との違いは?
”PrintPen”は文字通りペン型のハンディープリンタなのですが、鉛筆やボールペンの様には細くはなく幅は3cmもあり、重さも255gと結構な重量がありましたので、男性の大きな手であればペンを親指とその他の指で挟んで、素材に押しつけて”PrintPen”を滑らせて印刷すると言う印刷方法もあまり苦労せずに出来たのですが、女性の小さな手となるとこのサイズが結構大変なのです。
何が大変かと言うと、テーブルの上に素材を置き、押しつけて印刷できるものであれば良いのですが、マグカップの様に”PrintPen”を持った手と反対の手で持ち、ペンと素材を同時に反対方向にスライドさせながら印刷すると言う作業中にペンが素材に対して傾いた状態になり素材の移動量を検出するローラーが浮いて印刷が途切れたりする事があるからなのです。
一方今回の「PrintPods」は重さは160.5gと90g近く軽い上に幅は43mmと13mm増えましたが、高さが52mmと低くなった事で、親指と中指or薬指or小指で挟んだ上で人差し指で押さえつけられる様になったのです。
これによって素材から浮かない様になった他、左右と上から「PrintPods」を持つ事で左右に添えた親指と中指で「PrintPods」は真っ直ぐに安定して誘導できる様になり、印刷の失敗も減った事です。
”PrintPen”の場合は、意識しても肘を軸に円を描くように手が動いてしまいますので、水平に動かそうとしても最後の方が多少下がる事が多かったのですが、人差し指を上から添える事で腕の動きとしては肘を”PrintPen”に対して水平に動かさないと人差し指や、親指と反対側の指が浮いて来て外れそうになるので、必然的に肘を水平に移動させる動きをしなければならなず必然的に失敗が減ります。
ユーザーフレンドリーなアプリ
そしてアプリの方も、印刷データを作る画面で定規が表示されており、印刷した後のイメージが掴みやすいと言うのも見逃せません。
たいていプリントアプリ等はピクセル表示だったりしますし、スマートフォンの画面の大きさも違うので、これくらいかな?と思ってデータを作っても実際に印刷すると思っていたり大きかったり小さかったりと言う事が出てきます。
となると予め紙などにテスト印刷をしてから印刷すると言う事になるのですが、そうすると高価なインクに無駄が生じますし、いきなり素材に印刷して失敗しても消せないインク、水で洗い流せる肌印刷用インクを使って印刷しても消えない素材もあります。
ですがこのアプリは縦横のサイズが定規風の表示されており実際に印刷する素材に定規を当てて大きさを比較する事ができますので、失敗を減らす事ができます。
1カートリッジあたり3500プリント
また印刷できるサイズは”PrintPen”とカートリッジは共通なので26mm×120mmが最大で、約3500回/カートリッジの印刷が可能です。
インクカートリッジは、肌用インク(黒、赤、青)、ブラックライトインク、染料系インクが取りそろえられているのですが、どれも定価ですと$69となり、$0.02/回と言う計算になり日本円だと2円ちょっと言う計算になります。
これを高いと見るか安いと見るかは人それぞだと思いますが、こどもさんの持ち物全てに名前を書かなければならない様な場合、印刷できた方が便利ですし、字のあまりうまくない方は自分の字を披露しなくても済みます。
ただ縦の幅が26mmなので、体操服につけるゼッケン等はちょっと無理ですが、普通に名前をプリントしたりするだけなら便利ですし、染料系インクだと洗濯してもほぼ色落ちしないので、長い目で見ると便利なのではないでしょうか?
なおインクとプリンター本体の組み合わせバリエーションはたくさん用意されていますので、詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。
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