回路基板を設計した際にチップ(SOP,SMD)部品をたくさん利用すると、基板面積を縮小化できるだけでなく、DIP品の様なリード線の曲げ加工やリード線のカット等の手間がないので、部品の半田付けにかかる時間も非常に少なくて済みます。
ただ、DIP品はその部品が何であるのか、部品の形状や色、そして部品に印刷されている記号で判断できるのですがチップ部品となるとチップLEDは、裏を見ると極性を示す為の►がプリントされており、アノード、カソードがどちらかなのか辛うじて分かる様にはなっていますが、それが何色なのかは点灯させるまで分かりませんし、コンデンサに至っては何も印刷されていないものもあったりと、他の違う部品と混ぜてしまうと見分けが付かず最悪と言うものも少なくありません。
そこでそう言う部品が何であるのかを見分ける為にSMDテスターなる、チップ抵抗やチップコンデンサ、チップダイオードをチェックする為のテスターがあり、もちろんチップLEDも光らせて何色のLEDであるのかを事前にチェックする事ができます。
ただ、これらSMD部品テスターはバラの状態で挟む事ができないとチェックできませんが、今回紹介する「LEDTwee V1」はリールの状態でチェックできるです。
リール状態でチェックできるメリット
チップ部品をテープから外して部品BOX入れて保管する方もおられれば、テープ(リール)に入ったまま保管される方もおられます。
BOXに入れるとたくさんの部品をコンパクトにまとめる事ができますし、テープ状態で置いておくと部品同士が混ざり合う事を防げると言うメリットがありますが、テープに入った状態なので嵩張ります。
どちらが良いとは言えませんし、人によってどちらが使い易いかはその人によりますが、何も型番印刷がなされていないチップLEDの様なものはテープに入れておく事で、混ざってしまった時の分類を考えると嵩張ってもテープに入れておく方がメリットとしてはあります。
ただテープに入れておくといざ使う時にテープにどう言うLEDか書いておかなければ、点灯テストしてからでないと基板にマウントできませんし、テストするのにテープからLEDを取り出し、そのLEDが使用するLEDでなかった場合、またテープに戻したとしても既に保護テープは剥がされていますので、おそらく戻したLEDは何かの拍子にテープから抜け落ち、どこかに行っています。
ですがこの「LEDTwee V1」ならテープに入った状態のLEDを保護テープの上からプローブ(電極)を刺し入れて点灯テストを行う事ができ、保護テープは剥がしていないのでLEDが抜け落ちる事のありません。
またテープに入っている部品の極性は統一されていますので、1つテストすれば後のLEDのアノード、カソードがどちらかなのかが分かるので、マウントする際にも便利です。
先が極細なので0402サイズもつまめます
そして今回のV1バージョンとなり、ピンの先が更に極細になったので、0402サイズのチップLEDも摘まめる様になっています。この0402サイズと言うのは4mm×2mmで、つまむのは2mm幅の方なので、ピン先がいかに極細になっているのかが分かるでしょう。
ただこの「LEDTwee V1」は残念ながらLEDの点灯テストにしか使えず、型番印刷されていないコンデンサ等のチップ部品には使用できませんので、詳細につきましては下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/349880250/ledtwee-v1-a-new-way-to-test-your-led
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