一時期は完全に売り場から姿を消していたチェキ等のインスタントカメラですが、最近では家電量販店に行くと結構、目立つ場所に置いてあるのを目にします。
インスタントカメラと言うのは印画紙を直接感光さる事でその場で撮影した写真を確認できるカメラで、言うなれば現像しなければ撮影した画像を確認する事のできなかった、フィルムカメラと、そして今のデジタルカメラの橋渡しをする様な存在でした。
そんなインスタントカメラが最近では、直接プリントされた写真にメッセージやイラストを入れたりデコったりできる事から10代や20代のフィルムカメラもインスタントカメラも使い捨てカメラも使った事がない世代には目新しいのか、人気が出て来ています。
そんなインスタント写真をプリントできるカメラが大手カメラメーカー以外からも販売されており、ちょっとしたブームになりつつあります。
そんなインスタント写真・カメラと、木製のスプリング(蛇腹)カメラをコラボさせた「Jollylook Mini Auto」をご紹介致します。
マニュアルフォーカスが醸し出す味
スプリング(蛇腹)カメラと言うのは今のカメラはレンズを回転させる事で焦点を合わせますが、それ以前のカメラはレンズを前後させて(私達が虫眼鏡を使って小さなモノを見る時に虫眼鏡を前後させてピントを合わせるのと同じです)焦点を合わる様な仕組みになっており、そのレンズとカメラ本体とを繋ぎレンズから入って来る光以外を遮断する役目をしていたのが蛇腹の筒でした。
つまりファインダーを覗いて上手に被写体との焦点距離を合わせる事ができれば、ハッキリとした写真を撮影する事ができますが、そうでない場合はボケた写真になりま。ですがそうして手でフォーカスを変えられる事で普通のフルオートのインスタントカメラでは出せない、例えば手前にあるモノと奥に見えるモノをボカして、中間点にあるものにフォーカスを合わせた写真を撮影する事ができるので、スマートフォンやデジカメで撮影する事に慣れた世代にはきっと新鮮に映る事でしょう。
ボケ具合を調整できる6段階の被写界深度
被写界深度と言うのは焦点が合う範囲の事を言い、”被写界深度が深い”と言う表現をするとファインダーで覗いている風景全体に焦点が合っていると言う事になり、”被写界深度が浅い”と言う表現をすると、本当に中心部分にだけフォーカスが当たっていてその周辺はボケボケになった状態になります。
そしてこの「Jollylook Mini Auto」にはf / 16、f / 22、f / 32、f / 45、f / 64、ピンホールと言う6段階の絞りが用意されており、ピンホールが1番被写界深度が深く、f/16が浅いと言う事になります。
フラッシュ付きで室内撮影もok
そしてこの「Jollylook Mini Auto」にはレトロな雰囲気には似つかわしくないフラッシュがついています。と言いますのも、室内の様な明るさの足りない場所では長時間露光しなければ真っ暗な写真しか出来上がって。ですがこの「Jollylook Mini Auto」はシャッタースピードが変えられませんのでレトロなスプリングカメラにはちょと似つかわしくないかもしれませんがフラッシュがついていますので室内での撮影でも問題ありません。
電動なのはフラッシュだけ
そしてインスタントカメラは普通は撮影するとウィ〜ンやジ〜と言うモーター音がして印画紙が排出されて来るのですが、この「Jollylook Mini Auto」では電気を使って動いているのはフラッシュ部分だけで、印画紙の排出はハンドルを回して手動になっています。
ですがハンドルを回して印画紙を排出するあたり、レトロ的な部分を引き継いでいて味があって良いのではないでしょうか?ちなみにフィルムはチェキのフィルムを使っており、入手に苦労する様な事もありませんので、もし興味を持たれて詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/jollylook/jollylook-auto-the-modern-vintage-instant-film-camera
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