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スペースコロニーを連想させる容器で無重力技術のパワーと太陽光スペクトル照明で植物を自動育成する「Rotofarm」

スペースコロニーはまだSFやアニメの世界のものですが、植物の育成を地面や天井も関係なく育てる事ができれば、同じ面積で3〜4倍もの植物を育てる事が可能です。

ですが実際、重力のあるこの地上では壁から水平に植物は伸びませんし(光のある方向へ植物は伸びるとはいえ、重力に逆らって真横に伸びる事はなく、重力に逆らう方向へと伸びます)、天井から地面へ向かって植物を植えてもツルの先に実る様な植物しか育つ訳はなく、天井から地面に向けて植えた植物にどうやって水をやるのかと言うのも問題です。

そこで今回はスペースコロニーを参考にした全自動植物育成プランター「Rotofarm」をご紹介致します。


ココナッツファイバーで育成


この「Rotofarm」の特徴は直径60cmの円筒形の筒の内側に植物を植える事で同じ面積のプランターに植物と植えた場合と比較して3〜4倍の収穫量を得る事ができる所ですが、ここで生じる水やりや植物の伸びる方向は回転によって解消されている事です。
スペースコロニーの場合はコロニー全体を回転させる事で遠心力を生み出し、それが結果として重力として働いていますので、天井側にいても立っている事が可能なのですが、この「Rotofarm」では遠心力が生まれる程の早いスピードでは回転していません。

では何故上下逆になった植物が落ちたり、上になった植物に水をやる事ができるのかと言いますと、ココナッツファイバーを使った土にあります。
この「Rotofarm」は土の代わりにココナッツファイバーを使っており、ポットの中にこのココナッツファイバーのシートを置きその上に種を蒔いて根が生えてしっかりと根付いてから「Rotofarm」に移し替えるので、逆さになっても落ちる事はなく、また水やりに関しても底の部分に栄養剤入りの水がたまっており、回転してそこを通過する時にココナッツファイバーの土が水を吸って植物に水を与えると言う仕組みなっていますので、枯れたり、根が腐ったりと言う事も同時に防いでいます。


手入れは週にたった5分


そしてこの「Rotofarm」は週に1度水をやれば、ほぼ何もしなくても良いので、仕事をされていて忙しい方でも枯らす事なく無農薬の野菜を育てる事ができる
と言うメリットがあります。

では何故、週に1度だけ水やりとちょっとした手入れをすれば良いのかと言いますと、植物が消費する水分以上の水が蒸発しない様な仕掛が施されているからです。
具体的にはこの「Rotofarm」にはスモーク処理されたカバーが付属しており、そのカバーをしておく事で「Rotofarm」内で水が蒸発したとしてもその水蒸気は「Rotofarm」何に残り葉から吸収される様になっているだけでなく外部に漏れ出て行かない様になっているからです。

しかもこのカバーには反射処理が施されており、照明から照射した太陽光に全ての波長を含んだ光はこの蓋の内側のリフレクターによって反射され再度植物を照らし出しますので、育成時間が短く済むだけでなく、少量の光での植物育成を促しますので、照明が出す熱の影響を少なくする効果もあります。

またカバーは可視光線を60%する処理が施されていますので、「Rotofarm」の照明が明るすぎて悩まされると言う事もありません。


全てはアプリでモニター管理


そして初心者の方でも植物育成を失敗する事がない様に、「Rotofarm」はスマートフォンにインストールするアプリで管理できる様になっています。
このアプリでは「Rotofarm」内の温度や湿度の監視ができるだけでなく、もちろん異常があったり水の残量が少なくなるとスマートフォンへ通知を行い給水や手入れを促す様になっている他、How Toレシピ等の様なものもアプリを通じて閲覧する事ができ失敗しない為の工夫がハードとソフトの両面から施されていますので、もし家庭菜園に興味を持たれていて詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください

https://igg.me/at/rotofarm/x/7929074#/

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