みなさんは指紋認証を自分の作製したシステムに利用してみたいと思われた事はありませんか?
生体認証ですと鍵となる様なものを持たなくても良く紛失したり盗難にあったりする様なリスクもないと言ったメリットがあります。
ですがそのセンサーを利用するとなると、プログラムを書くだけではなくセンサーを使った電子回路なども製作しなければならず、これがネックとなって来ます。
そこで今回はRaspberryPi Picoと合わせて使える指紋認証HAT「IdentiPi」をご紹介致します。
Raspberry Pi Pico
Raspberry Pi PicoはRaspberryPiがLinuxベースのOS等々が動き、インターネットが出来たり、各種サーバーを立てる事ができたりするシングルボードコンピュータなのに対して、Raspberry Pi PicoはArduinoと同じマイコンボードで、MicroPythonやC言語でプログラミングが出来ます。
そしてRaspberry Pi Picoのメリットは安価な事で、RasPiボードの様にEathernetやHDMI出力や大容量の外部メモリは持ち合わせていませんが、Arduinoをメインに使っていた装置をRaspberry Pi Picoに置き換える事で、より高速に処理する事ができる他、プログラムの容量制限も大幅に改善され、特に3月に日本でも販売が開始された”Raspberry Pi Pico W”はWiFiへの接続が可能になったため、インターネット上にあるクラウドサーバーに計測したデータなどを一定間隔で送信する様なプログラムなども非常に簡単に書く事ができます。
IdentiPi
次に今回紹介する”IdentiPi”は1.14インチのIPS液晶と指紋リーダーを搭載したセンサーモジュールで、RasPi Picoをオンボードできる様になっており、RasPi Picoに関しては付属せず、Raspberry Pi Pico または Raspberry Pi Pico Wを自ら購入してボードにダイレクトに半田付けする必要があります。
また、”IdentiPi”はUARTプロトコルによる通信が可能な他、USB2.0を介したシリアル通信が可能になっていますので、RasPi Picoをオンボードせずともこの”IdentiPi”とArduinoと組み合わせたデバイスを作製したり、PCからシリアル通信で制御しテストしたりする事も可能です。
そしてこの”IdentiPi”を使った実用的なものとして、やはり鍵関係が最も適しており、サーボモーターと組み合わせてドアのサムターンを回転させるだとか、ソレノイドと組み合わせてロックを外すと言った様なデバイスの製作が可能です。
また1.14インチのディスプレイを搭載していますので、ここにメッセージや指示などを表示すると言った使い方もできますし、ジョイスティックも搭載していますので、これを使ってプログラムや動作の設定を変えると言った事も出来ますので、もし興味を持たれた方は詳細につきましては下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/ravi2002/identipi-a-compact-fingerprint-hat-fo-pico
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