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シャボン玉の様なボケを生み出すオールドレンズ「Trioplan f2.9/50」が復活

トリオプランと言うレンズはご存じでしょうか?古いカメラやオールドレンスに興味がなければ何それ?と言う様なものですが、今から100年ほど前にドイツのHugo Meyer社が売り出したレンズで、3枚のレンズで構成されているのでトリオプランと言う名前がついたのですが、このトリオプランの特徴はレンズの収差(球面収差)を過剰に補正する事で背景の景色をボケさせそのボケ加減が霞や霧がかった様なボヤッ~としてボケではなく無数の大小様々なシャボン玉が飛んでいてそれを通して背景を見ている様なボケを出している事から”BabbleBokhe”と言われ世界中のマニアがこのレンズを当時は求めたワケです。
現代においては色々なレンズに被せるフィルターがありますが、フィルターでは肝心の被写体までフィルターがかかってしまう為、こう言う”BabbleBokhe”の様な加工はフィルターではできません。ですから今でもオールドレンズと言って昔のレンズを求める方は多いのですが、1966年には製造が中止されていますので現存するレンズしか残っておらずなおかつ市場にもあまり出回らないレンズが今回復活しました。


今回復刻されたのは数多く種類があるトリオプランレンズの中でも「Trioplan f2.9/50」と言う50mmの単焦点レンズで、トリオプランの中ではスタンダードレンズ的な位置づけのレンズになります。ただ当時のレンズの完全復刻ではなく”BabbleBokhe”はそのまま再現されていますが、現在売られているカメラ用に当時はM42やライカ用のマウントレンズだけでしたが、現代ではそれでは変換アダプターが必要になりますので、M42やライカMマウントの他にニコンF、キヤノンEF、フジフイルムXマウント、ソニーEマウント、マイクロフォーサーズマウントと言った主要カメラメーカーのマウントを搭載したレンズが用意されています。

更にバージョンアップした内容として被写体距離が30cm以下の近接撮影時の拡大倍率が可動式のフォーカスリングを採用することで1:8→1:4へとより拡大される様になりました。これにより近接撮影時でオリジナルレンズとは違った味の写真を撮影できる様になりました。

今では画像加工ソフトで同じ様な加工をする事はできますが、やはり実際のレンズを通した画像の様な奥行のある味のあるボケを出すのは無理です。特にこのトリオプランは手前の被写体はクッキリ、ハッキリと映っているのに、レンズから遠くなるに連れて本当にその空間いっぱいに広がるシャボン玉を通したかの様な、ボケ加減が手前から奥にかけて強くボケて行ってしまう画像って言うのはフィルターや画像加工では出せない味です。

もしこのレンズに興味があるなら下記URLをご覧ください

https://www.kickstarter.com/projects/meyeroptik/awaken-the-legendary-soap-bubble-bokeh-trioplan-f2

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