マイコンボードArduinoには数多くの数え切れないくらいの互換ボードが世の中には溢れ、そして本家ArduinoもatmelのATmega8に始まり、Arduinoが爆発的に普及するのに寄与した”Arduino Duemilanove”に使われていたATmega328P、それを受け付いた”Arduino UNO”そして最新の”Arduino ZERO”では32-bit CPUであるCortex M0+が使われ48MHzの高速動作に加えメモリーも256kByteとふんだんにあり、昔の様にコンパイルしたらメモリーオーバーで書き込めないから削らなきゃ!!なんて事を考えいでプログラムを書ける様になり、本当にArduinoを中心としたプログラミング環境って素晴らしく進化しています。そんなArduinoの新しい1ページを開くかもしれないのがこのArduino互換ボード「PICO」です。
この「PICO」は縦横サイズはが1.524cm(0.6インチ)と言う親指の爪ほどの大きさしかないArduino互換ボードで、CPUには”ATmega32u4”には使われておりますので言うなれば”Arduino Leonardo”互換ボードと言えます。ただユーザー側からはそう言うボードの種類を気になければプログラムのコーディングができない、と言う事がなく使用するArduinoマイコンボードが変わっても”スケッチ”と呼ぶプログラムをアップロードする事でボードの種類を気にする事なくプログラミングできるのがArduinoの良さでもあるのですが、この「PICO」は12ピンのマイコンボードになりI/Oポートは8ポートでA0~A2のA/Dコンバータ搭載のポートが3ポート(デジタルI/Oとしても使用できます)に、D2~D4のデジタルI/Oポートが3ポートそしてシリアル通信用のRX/TXのポートが2ポートが使用する事ができます。
ただI2CやSPI等ポートがありませんが、例えば大昔に8ピンのPICで作った様なボードを(ゲタは必要になりますが)、この「PICO」にリプレイスする事で(A0~A2,D2~D4と言う6ポートを使い、昔はPICのメモリー容量の少なさにプログラムのダイエット・スリム化を要求された上にメモリーの少なさ故にカットしなければならなかったプログラムを今度は制限はありませんので(本当はありますが)どんどんバージョンアップして多機能化する事だってできます!!
そしてスケッチのアップロードについては「PICO」は、今使っている”Arduino UNO”等と同じ様にmicroUSBで繋いでスケッチをアップロードするだけで使えますから何ら難しい事はありません。組み込んでからのスケッチの再アップロードもmicroUSBを接続するだけととても簡単です。
またこの「PICO」にはちょっと特殊なバージョンのものも用意されています。それはアルミ基板を使ったバージョンです。通常はガラス繊維が入ったガラス基板が使われるのですが、熱のこもる場所や、熱が大量に発生する場所(モーターが側で回っているだとか、ハイパワーのLEDが光っているだとか)で使用するとどうしてもその熱が基板に伝わり、基板の温度が上がってCPUが動作保証範囲を超えて暴走するかもしれません。それを防止する為に熱伝導性能高い放熱性能の高いアルミ基板が使われるのですが、この「PICO」にもそのアルミ基板バージョンが用意されていますので、詳細につきましては下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/melbel/pico-the-worlds-smallest-arduino-board
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