RaspberryPiと言う超小型PCがありますが、この通称RasPi(ラズパイ)の魅力は何と言ってもその大きさと、そこそこの性能、そしてGPIOでしょう。
RasPiは決してPCとしては処理スピードは早くありません。例えばRasPi上で動く”Windows 10 IoT Core”がありますが、決してサクサク動くわけではなく普通のPCと思って操作するとその遅さにイラッとします。
ですが、これをマイコンボードであるArduinoと比べるとその性能はまさに神!!です。RasPiにはご存じの様にGPIOと言って様々なセンサーや電子部品と接続できるポートがあり、例えば温湿度センサーを接続してそのデータをクラウドサーバーへ定期的にアップロードさせると言ったIoT機器を作る場合、Arduinoよりも遙かに安く、そして遙かに短時間でコーディング(プログラムを書く事)をする事が可能です。
そんなRasPiをベースにした10インチタブレットを作る事ができるのが、この「Raspad」です。
さてこの「Raspad」には10.1インチ(1280×800ピクセル)のIPSディプレイに6,000mAhのバッテリーが内蔵されたDIYキットで、DIYと言っても行うのは手持ちの(RaspberryPiは付属しません)RasPiをこの「Raspad」に組み込んで配線するだけの簡単な作業だけで、ドライバーさえあればハンダコテ等は不要で簡単に組み立てられます。
そして既にX-Windowsが起動する様に設定されたmicroSDカードが付属しますので、そのmicroSDカードをRasPiに差し込んで電源を入れれば直ぐに「Raspad」が使える様に設計されているのですが、ベースはRasPi+Raspbian+X-Windowsでしょうから、ここから先は知識がなくては使えませんので、Linux初心者の方等はパッケージのインストールから学習しなければなりませんが、少なくとも10.1インチのタッチパネル搭載のディスプレイはタッチパネルとして動く様になっていますので、まずRasPiを使った事がない方は仮想キーボードの”matchbox-keyboard”あたりから入れてタブレットのみで使える様にするのが良いでしょう。
またBlocklyが最初からプログラミング言語として入っていますので、子どもさん様にプログラミング学習教材として活用する事もできるのですが、
それよりもこの「Raspad」が優れているのはRasPiのGPIOをそのまま利用できる事です。
裏蓋を開けるとRasPiが見える様になっており、GPIOから信号を取り出して外部センサーが外部機器を制御する事ができるのです。
通常タブレットと言うとWiFiやBluetoothでしか外部のセンサーや機器とは接続するしかありませんが、この「Raspad」ではダイレクトにセンサーやサーボモーター等が接続できます。
しかも形状がタブレットと言う事もあり、使う場所の制約がないのがメリットです。例えば屋外の環境指数(気温、湿度、UV強度等)を計測したければ、この「Raspad」をそのまま外に持ち出せば環境観測のIoT機器とし使えると言った具合です。
またそう言ったセンサー類も一式セットになったパッケージも用意されていますので、詳細につきましては下記URLにてご覧下さい。
https://www.kickstarter.com/projects/35410622/raspad-raspberry-pi-tablet-for-your-creative-proje
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