PICを使った回路設計は知識と技術を必要とし誰もが簡単に飛び込んで行ける世界ではありませんでしたが、Arduinoは”Arduino IDE”と言うC++ライクな言語を使う開発環境と共にリリースされた事で、ハードウェア制御へのハードルが一気に下がりましたし、Arduinoシールドと言う規格を作る事で、Arduino UNOに差し込むだけで様々な制御や観測・計測・測定ができるボードがサードパーティーから多くリリースされそう言ったものを利用する事でハンダ付けする事なく様々なモノを作る事が出来る様になりました。
ただArduinoUNOに搭載されているATmega328Pと言うチップはメモリーが32KBしかなく、WiFiシールドを乗せ、WiFiでダイレクトに接続したスマホからブラウザでArduinoUNOを制御しようとするとメモリーの少なさから凝った画面設計が出来ない上に長いコードのプログラムを書こうと思っても書けませんでした。
そこで今回は、長年の夢であったスマホからArduinoUNOの制御を可能とする「Jolly Module」をご紹介致します。
ATmega328Pをリプレイス
今回紹介するボード「Jolly Module」はWiFiで通信可能なコントロールボードなのですが、WiFiシールドではなくArduinoUNOに乗っているATmega328Pの代わりにICソケットに乗せる、入れ替えて使用するのが特徴です。
ですから既にArduinoUNOで作ったシステムに一切の変更は不要ですし、「Jolly Module」に搭載されているArduinoUNOを制御するチップはATmega328PBなので、プログラムもそのまま書き込んで使用する事ができます。
そしてもし、WiFiで接続したスマートフォンからコントロールしたいのであれば「Jolly Module」に乗っているWiFi通信チップESP8285とはSPIで通信できる様に設計されていますので、ESP8285からATmega328PBへとコントロール命令を送る事で、もちろんプログラム中にSPIで送られて来るデータを処理しArduinoUNOを制御する為のプログラムは追加しなければいけませんが、「Jolly Module」に乗せ替えるだけでWiFiコントロールする事が出来る様になるのです。
ArduinoIDEでESP8285をプログラミング
そしてこの「Jolly Module」では「Jolly Module」に搭載されたATmega328PBもWiFiモジュールのESP8285も一緒にArduinoIDEでプログラムでき、プログラムの書き換えもいつものUSBケーブルで接続したPCから行えますので、何の特殊な装置も必要なく今までと同じ様にプログラミングが行えると言うのも魅力的な所です。
またESP8285は基本的にはブラウザベース,httpベースの80ポートを使ったGET&POST&PUTでプログラムを書く事にはなりますが、ライブラリによって素人でも複雑な手順プログラムを書かなくても簡単に書ける事を希望します。
コンパチ機や自作Arduinoボードでも
また「Jolly Module」のピン配置はATmega328Pと同じですから、当然ATmega328Pを使ったサードパーティーのコンパチ機等も「Jolly Module」を使いWiFi化する事が可能ですし、Arduino互換の自作ボードでもATmega328Pを使っていればリプレイスする事ができ、昔はハード的に無理だったスマホでのコントロールも可能となりますので、もし魅力的に感じられた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/1760898757/jolly-module
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