3Dプリンター、普通の紙に印刷するプリンターと同じ様に購入してセットすれば簡単に3D造形が行えると思っておられる方が多いのですが、実施のところは実際のところは有名メーカーの製品でもホビー機はある程度調整しなければ造形に失敗する確率は高く、DIYで作る様なFDM方式の3Dプリンターは調整が非常に難しい為に初心者には絶対オススメしません。
また3Dプリンターは造形物のサイズにもよりますが、何十cmものサイズになると何時間と言う時間がかかるのでずっと見ている訳にもいかず、印刷を開始したら後は放置してと言うパターンが多いのですが、出来上がったかな?と思って見に行くと、ベースプレート上に山盛りのパスタの様な造形物が乗っている事も….
そこで今回はAnker社が初心者向けに開発したFDM方式の3Dプリンター「AnkerMake M5 3D Printer」をご紹介致します。
造形スペック
ではまず最初に「AnkerMake M5 3D Printer」の造形スペックからご紹介致します。
造形ボリュー無は235mm×235mm×250mmと25cm四方の造形ができる事から少し大きめのフィギュア等も造形できますので、模型の壊れたパーツを複製したりと言った事も可能です。
またノズル径は0.4mmで積層ピッチは0.2mm±0.1mmなので、かなりディテールの高いフィギュア等を造形するのは無理ですので、あまり細かいものを造形できるとは思ってはいけません。
またフィラメントの射出スピードは250mm/sと比較的高速造形が可能な3Dプリンターとほぼ同格のプリントスピードなのですが、ヘッドやベッドの加速度が2,500mm/s²と尋常なないくらい早く、密度の高い造形物を作るのであればヘッドは一定スピードでずっと動き続けるので他の3Dプリンターとあまり変わりませんが、例えばスカイツリーのミニモデルと言う様なものを作る際にはフィラメントを射出しない部分ではヘッドは高速で移動しますので、他の同等性能・価格の3Dプリンターと比較して1/5と言う短時間で造形する事が可能です。
またベッドについても、造形物を引き剥がす際にほんのコンマ何ミリかはベッドが歪む事があります。
これは普通に起こる現象で、ですからベッドのキャリブレーション、位置(高さ)計測とその補正が重要になって来て、これを怠ると斜めになったベッドの上に射出する事で最終的に出来上がった造形物が変形したり、途中で位置がズレて失敗したり言った結果になって表れます。
ですがこの「AnkerMake M5 3D Printer」は自動で縦7×横7のマトリクス状に合計49ヶ所のベッドの高さを計測しキャリブレーションを行うので、ベッドが歪んでいて失敗すると言う事はまず有り得ません。
AnkerMake Slicerで造形を監視
そしてこの3Dプリンター「AnkerMake M5 3D Printer」で先進的だな、魅力的だなと思えるのはAnkerMake Slicerと言うAIカメラを使った監視システムです。
このAIカメラを使った監視システムはスライスデータから実際の構造物の3Dデータを実寸大でイメージ化します。
そして造形中にもし造形中のオブジェクトがベッドから外れたり傾いたりするとすぐに登録されたスマートフォン等へアラートを出して知らせてくれます。
つまり、従来であればフィラメント切れくらいしかアラートを出す機能がなく途中でオブジェクトが倒れてもデータが終わるまで延々とフィラメントを射出し続けて無駄なフィラメントの消費をしていたものが、AIカメラに防げるのです。
タイムラプス撮影にリモート監視
また、造形中のオブジェクトの監視を行いAIカメラは監視以外にもタイムラプス撮影機能も持っており、造形始めから終わりまでの状況を1つのファイルに自動的にまとめてくれますので、後からその映像を後悔したり、どの様に造形しているのかと言った事を後から確認する事もできます。
また造形中にスマートフォンからカメラのリアルタイムの映像を見て、どのあたりまで造形できているのかと言った確認も行える様になっていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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