今現在、キーボードに使われるキースイッチの種類は、キーを押した際に接点が接触し電気が流れる事でスイッチが押された事を検出するメカニカルキーと、スイッチが押された時にLEDの光を遮る事でLEDの光が検出できなくなりスイッチが押された事を検出するオプティカルキーの2つがあります。
寿命的には接点のないオプティカルキーの方が長寿命で故障もほぼないのですが(メカニカルキーは接点の接触時のスパーク等によってカーボンが接点部分に蓄積し、接触不良を起こします)、キー内部でLEDを光らせている事でキーの数分のLEDが電力を消費する為、バッテリー搭載のワイヤレスキーボード等は、バッテリーの持続時間が短くなると言うデメリットを持っています。
そして今回紹介するキーボード「H1-Hera」に使われているホールセンサースイッチは、長寿命省電力、しかも故障がないのでメンテナンスもほぼ不要です。
ホールセンサースイッチ
ホールセンサースイッチを簡単に説明すると、磁気スイッチです。
ホールセンサーと言うのは磁界を検出するセンサーで、ラッチタイプとスイッチタイプの2種類のセンサーがあるのですが、このキーボードでは(N極ないしS極の)磁石が近づくとONになり離れるとOFFになるスイッチタイプのホールセンサーを使う事でスイッチのON/OFFを検出します。
そしてホールセンサーを使うメリットはまず接点がないのでスイッチそのものが長持ち、そしてLEDの様に光らないので消費電力はμAほぼゼロに等しくバッテリーに優しい、しかも航空宇宙や軍事機器、潜水艦のスイッチに使われている事からも分かる通り音がしません。
またキーの種類としてはリニアタイプのRedと静音性を更に追求した、サイレントRed、そしてカチカチ音がどうしても欲しいと言う方にはクリッキーのBlueの3タイプのキーがラインアップされています。
カスタマイズできる接点ポイント
そしてこのキーボードでは何と、キーを押しONとなる接点ポイントを自由にカスタマイズする事ができるのです。
これを例えばCherryMXの赤軸のストローク4mm、接点2mmではキーを押したけれども反応しない事があるから、もう少し接点の浅いキーにしたい場合、接点1.2mmのスピードシルバーなどのキーに交換しなくてはいけませんので、キーの交換にも費用がかかりますし、これで合わなければ更にキーを探して交換すると言った事をしなくてはいけません。
ですがこのホールセンサースイッチは、何と接点を0.8mmの極浅から3.6mmのほぼ最後までキーを叩かないとONとは判断してくれない接点位置まで自由に設定する事ができ、自分の感覚に合わせて設定してやる事で入力ミスを減らす事ができます。
Bluetooth、USB-C、3台のデバイスを切り替えて使用可能
またこのキーボード、USB-Cによる有線接続の他、Bluetoothでのワイヤレス接続も可能で、その場合バックライトを点灯させなければ内蔵の8,000mAhのバッテリーで最大480時間も使用可能です。
そしてWindowsの他Mac用のキーキャップも用意されており、WindowsとMacの切替はスイッチ1つで可能な他、iPhoneやiPad、Androidスマートフォンやタブレット等に接続しても使用可能です。
またバックライトもキーボード側だけで光らせる事ができる用になっており、明るさは5段階、発光パターンは18種類用意されていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
この記事へのコメントはありません。