みなさんはラチェット機構ってご存じですか?
このラチェット機構は1枚の歯車と1枚の羽で構成された非常にシンプルな構造なのにも関わらず一方向にしか回転しないと言う性質を持っているため、ラチェット機構搭載のドライバーは締める方向ないし緩める方向でしか回らない事でネジの穴からドライバーを抜かなくても時計回り、反時計回りを交互に繰り返してドライバーを回すだけでネジを締めたり、緩めたりする事が出来ますので、非常にスピーディーにネジを締めたり緩めたりと言った操作が行えます。
そこで今回は板状の薄型ラチェット機構を搭載したビット式ドライバー「Ti-Mag V2」をご紹介致します。
ロックバーを倒す方向でラチェットの利く方向を変更
今回紹介する「Ti-Mag V2」の様なビット式ドライバーに搭載された板状のラチェット機構の多くは予め一方向にしか回らないラチェットを搭載しているため、ラチェットの利く方向を変えたい場合はビットを抜いてドライバーを裏返しビットを差し直してラチェットの利く方向を変えるものの方が多いですが、この方式だと締める、緩めると言った作業を一気に行うと言った場合には良いのですが、1つネジを緩めてはまた締め直すと言った操作をする場合にその都度裏返さなくてはいけませんので非常に面倒ですし、時間もかかります。
一方で今回紹介する「Ti-Mag V2」では、ビットが抜け落ちるのを防ぐ役割を果たしてるロックバーの倒す方向を変える事でラチェットの利く方向を変える事が出来ますので、ビットを抜いて差し替えるよりも非常に楽にかつ素早くラチェットの方向を変える事ができます。
そしてこのロックバーですが、磁化されたビットホルダーの穴に差し込まれたビットが横方向からの力を受けても抜け落ちない絶妙な高さになっているのもポイントです。
そしてロックバーの差し込まれた延長ロッドが付属していると言うのもドライバーとしてはポイントの高い所で、直接ビットを差し込むだけでは、クリアランスのない場所のネジを回すと言った時に困りますが、延長ロッドがあると、奥の方にあるネジまでドライバーを差し込めますので便利ですし、ラチェット以外にももう2ヶ所ラチェット機構は搭載していませんがビットホルダーが設けてありますので、ネジ周辺の状況を見てビットホルダーを使い分ける事が出来る様にもなっています。
5種類の付属ビット
次にこの「Ti-Mag V2」にはビットホルダーに5つのビットホルダーに入れるためのビットが5種類(PH0、PH1、PH2、SL5.5、T6)が付属しています。
このビットは特殊なビットではなく市販の1/4インチのショートビットが付属していますので、手持ちのビットに交換する事ももちろん可能ですし、自分の環境に合わせてビットを入れ替えて持ち歩く事で、ある程度ネジを回すと言ったシチュエーションに対応する事ができます。
プレイバー
そしてこの「Ti-Mag V2」にはEDCビット式ドライバーとしては珍しくビット式ドライバーの他にはプレイバーしか搭載していません。
ペール缶や塗料缶の蓋を開けたり、缶飲料をプルトップを開けたり、ホッチキスの針を外したりと言った作業を行う際に使う、先が平たく薄くなったマイナスドライバーの様な突起なのですが、この「Ti-Mag V2」ではチタン合金製の本体を削ってプレイバーを切り出していますので、非常に頑丈で少々無理に力を入れたとしてもプレイバーが折れたりすると言った事がなく、クルミを割ったりと言った様な作業にもプレイバーは使えますので、もし詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。
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