電子ブロックはご存知ですか?数年前に復活版が出てたので実際に目にされた方もおられる方も多いかと思いますが、小生が子供の頃に回路の学習をする為の教材として重宝したのがこの電子ブロックでした。このブロックには部品(抵抗やコンデンサ、トランジスタ等)が1つ入っており、これを並べてラジオや水位センサーなどを作ったものでした。
そして時代は移りこの「Wio Link」に各種センサーモジュールを接続するだけで便利なインターネットに接続されて便利なデバイスを作る事ができます。
この「Wio Link」はESP8266を使ったロジックボードです。ESP8266と言うとシリアル制御できるWiFiの通信モジュールでは?と思う人も多いかと思いますが、それはその通りなのですが、実はESP8266は多数のI/Oピンを持った書き換え可能な多機能ICなのです。それが故にESP8266のファームウェアは日々進化し更新され、更にはArduinoIDEでプログラミングできたりもします。
ですから「Wio Link」はESP8266の特性を最大限活用してWiFiに接続してケーブルレスでプログラムが書き込め、しかも6つあるコネクターにカプラーオンでセンサーを取り付けて使えるハンダ付け不要な手軽に使えるロジックボードなのです。
この「Wio Link」わずか5分(サンプルプログラムを使ってですが)で動くデバイスが作れるのは豊富な150以上ものモジュールが既にあるからです。SeeedStudioと言うメーカーは聞いた事はありますでしょうか?Arduinoを昔から使っている人ならArduino向けのシールドをたくさん出している中国メーカーで、日本でもスイッチサイエンスがこのメーカーの部品をたくさん扱っているので使った事がある方も多いかと思います。この「Wio Link」で使えるモジュールは「Grove」シリーズはハンダ付け不要でコネクターでカプラーオンでセンサーやスイッチ、モーターやリレーと言ったモジュールを接続する事ができます。
使い方は本当に5分で使えるくらい単純かつ簡単です。スマートフォンに「Wio Link」専用のアプリケーションをインストールし、まずは専用アカウントを作ります。そしてコンフィグレーションボタンを押して「Wio Link」とスマートフォンを接続し、WiFiに関する設定を終えます。これで「Wio Link」はインターネットを通じて専用のクラウドサーバーへ接続され、プログラミングや「Wio Link」が出力するデータ等の表示は全てこのクラウドサーバー経由で行われます。
そして次にする事は手元にある「Wio Link」と自分のアカウントとの紐づけです。「Wio Link」に割り当てられた個別IDをアプリを使って追加すると自分のアカウントと紐づけられて「Wio Link」が表示されます。
ここまでくれは初期設定は終了で次はモジュールの接続とポートの設定です。と言ってもアプリケーション上でモジュールを各ポートにドラッグ&ドロップするだけで、画面上での配置が終われば次は実配線(コネクタを挿すだけ)すれば準備終了です。
後は、クラウド経由でプログラムを書き込めば後は動作テストをするだけです。ESP8266はその値段の手軽さから昨年、爆発的に人気が出て開発環境も有志によって整えられJavaScript、PHP,Python、Java,Node.Js、ArduinoIDEと豊富にありますので既に何かの言語を使った事がある人であれば、言語を覚える手間もかかりません。
しかもIFFT(イフト)「if this then that」にも対応していますのでプログラミングができなくてもイフトのサービスを使えば、単純な回路なら(自動水やり回路(土中の湿度がある一定レベル以下になったら給水する)だとか自動照明点灯回路(暗くなったら照明を点灯する))プログラミングを知らずともIoTデバイスが作れてしまうのです。
ハードの設計は色々な事を勉強しなければならず、配線ピッチの細かな基板を設計するとなると経験も必要になりますからIoTデバイスを作ろうと思ってもなかなかすぐには作れませんが、既に出来上がっているものを組み合わせるだけで良いのならプログラミングはサンプルソースを見ながら勉強して行けば何とかなりますから、こう言うデバイスがあればプロトタイプを作ったり、ちょっとした工作をするには便利ですよね。
なおセンサー類のセットによって多数のバリエーションがありますので、詳細は下記URLをご覧ください。
ただGroveシリーズのモジュールは後からいつでも買えますので、ここで慌てて選ぶ必要はありません。
https://www.kickstarter.com/projects/seeed/wio-link-3-steps-5-minutes-build-your-iot-applicat
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