自分の車を意のままに自動制御できたらいいなぁ〜って思った事はありませんか?でも回路図を書くどころかハンダつけもした事がない方がいきなり回路図を描いて制御回路を製作してそして車をコントロールするなんて、いきなり空中を飛行している飛行機の操縦席に座らせて着陸させてみろ!!と言われるのと同じくらい不可能に近い事です。
ですが、プログラミングを少しかじった事があれば、これからプログラムミングを勉強してみようかと言う意欲さえあれば、ハード設計はできなくとも車両の制御が可能なArduino互換ボードがこの「Macchina」です。
ではこの「Macchina」は何故?車両の制御ができるのか?それはODBIIと言う車両診断コネクタにあります。このODBIIコネクタは車内LANとも呼ばれメーカーや車種によって採用している規格は違いますが、車両の状態をリアルタイムに知る事がでる情報が流れている配線が来ており、ここに車両の状態を表示するアダプタを接続する事で、例えばエンジンの回転数であるとか車両の走行スピード、ラジエター液やATオイルの温度、ドアのロック状態からヘッドライトの点灯状態まであるとあらゆる情報がこのODBIIコネクタに流れる情報を見る事で車両の状態を知る事ができ、そして逆にこのODBIIコネクタから車両を制御する信号(ライトの点灯やドアロック、エンジンの始動等々)を送れば車両を思いままに制御する事ができますので、今までの様に車両の中に配線を引き回して電気を流して制御しなくともプログラムさえ書ければ車両の制御ができてしまうのです。
そしてこの「Macchina」はArduino Dueと同じAtmel SAM3x8Eを使用したプロセサーボードとインタフェースボードがセットになっており、ArduinoプロセッサーボードにはDIGI XBeeインタフェースコネクタがオンボードになっており、XBeeボードの他にGPS,WiFi,LAN,3G/LTE/GSM通信ボード,Bluetoothボード等が利用可能です。
ですので、LTE通信ボードを一緒に使用する事でSMSメッセージ通信を使用して例えばスマートフォンから車両のロック、アンロックからリモートエンジンスタートなんて事も可能ですし、I/Oポートを利用して市販のショックセンサーやフィールドセンサー、チルトセンサー等を接続する事でカーセキュリティーとしても利用するなんて事も実際のところ可能です。
そしてインタフェフェースボードはODBIIボードとワイヤーコネクターの2種類のボードが用意されており、前者は車両のODBIIボードに直挿しする事ができ、後者は例えば何かを制御するのに近くのCAN信号線からダイレクトに信号を取ると言った使い方ができますのでCAN信号が通っていればエンジンルームであろうがラゲージルーム(トランクルーム)であろうか、どこにでも設置可能です。
そして対応している通信規格はCAN,LIN,K-LINK,SWCAN,J1850VPW,ISO9141,KWP2000ですので現行車種であればほぼODBIIコネクタは備えていますので装着は可能ですが、CANを採用していても日本のメーカーの車で国内でしか販売していない車種では独自フォーマットを使ったパケットを送受信している車種が多くネットで検索をしても情報を得られる車種は少ないのでカプラーオンで即使えると言う代物ではありませんが、「Macchina」をUSBでPCに接続して取得したCANのパケット信号をシリアルでPCに送りパケット信号を解析する事でどう言う操作の時にどう言うパケットが流れているのか?(例えばドアの開閉状態を示すデータのIDはいくで、データがいくつだとどのドアが開いているのか?閉じているのか?と言うのをドアの開閉に合わせて変化するデータを見る事で地味な作業ですが、愛車の中をどの様なパケットが流れているのかがわかります)、そしてどう言うパケットを流せば車両を制御できるのか?(簡単なのがウインカーランプやヘッドランプの点灯やドアのロック,アンロック)がわかりますので、今までの様に車両の配線に割り込ませて配線すると言う大変な作業をせずともプログラムだけで今までロジックボードを作って制御していたものが、この「Macchina」で何でもできます(車速連動ロックやリバース連動ハザードなど)。
また、GithubにはArduino用のライブラリの他に「Macchina」を便利に使用できるアプリケーションやケースの3Dプリントデータ等も提供されますので3Dプリンターを持っていればオリジナルのケースも自作できますので、詳細については下記URLをご覧ください。
プログラムさえできれば!!もう高価なカーセキュリティーさえも買わなくても自分で作れちゃいますよ!!
https://www.kickstarter.com/projects/1029808658/macchina-the-ultimate-tool-for-taking-control-of-y
この記事へのコメントはありません。