みなさんは”スマホ難聴”と言う言葉を聞いた事はありますか?
これは音響外傷と言って音が聞き取り辛くなる病気で、少し前まではイヤホン難聴やヘッドホン難聴と言われていたのですが、最近はスマートフォンで音楽を聴く方が多い事から、”ストレートネック”が”スマホ首”と呼ばれるのと同じ様にみなさんがよく使うデバイスに絡めて分かりやすい呼び名がつけられています。
ところでこの”スマホ難聴”は名前の通りで、スマートフォンで音楽を聴いたり、イヤホンやヘッドホンをした状態で大音量でゲームをプレイしたりする事で聴覚を司る器官が損傷を受けて機能障害を負う事なのですが、ここで気をつけなければならないのは”耳は治らない”と言う事です。つまり一度損傷を受けた細胞組織は皮膚なら代謝されて新しい皮膚が作られますが、耳はそう言う事が起こらずに聞こえなくなったら一生そのまま過ごさなければならないと言う事です。
ですからWHOでは音楽プレイヤーを使用する時間は1時間/1日以内を推奨しているのですが、これはあくまでも音量レベルを30%前後で聞いている時の話で、それ以上ボリュームで聴くのであれば耳を損傷しないリミット時間と言うのは当然短くなって行きます。
ではどうすればボリュームを下げられるのか?今回紹介しますBluetoothヘッドホン「Enclave」を交えてご紹介致します。
さて、イヤホンやヘッドホンのボリュームを上げる要因って何でしょうか?それは周囲の音環境、つまり騒音、ノイズです。
よくテレビを見ている時に周囲で会話をされるとテレビのボリュームを上げたり、電話で話していて周囲が騒がし様な場所であったりすると静かな場所へ移動して話したりします。つまり周囲が騒がしければ騒がしいほど様々な音が混ざり合成されて耳に入って来ますので、肝心の音が聞き取り辛くなるのです。
ですからスマーフォンで音楽を聴いている様な時に周囲が騒がしいと周囲の騒音をかき消し打ち勝つ様にボリュームを上げて対抗するわけなのです。
ではどうすればボリュームを下げる事ができるのか?それがアクティブノイズキャンセル(パッシブノイズキャンセル)です。
このアクティブノイズキャンセルと言うのはある周波数の音に対して180°反対の人工的に発生させた音波を発生させ合成させる事で雑音を消すと言う技術で、簡単にデフォルメして説明すると”+5”と言う波に対して”-5”と言う波を作ってぶつけ合うと”+5 + (-5) = 0″と言う様に足し算をしてゼロになる様なイメージです。
それをこの「Enclave」は従来のアナログICではなくデジタルICを使い全周波数において細かく周波数を分解しノイズレベルを分析する事で昔の様にある一定の周波数の音はよく消えるけれどもある周波数の音だけは残ってしまって(歩道を歩いていて車のロードノイズは消こえないけど、行き交う人の話し声はヒソヒソと聞こえて来ると言う感じです)と言う事がないので、走行中の地下鉄の車内の様な騒がし場所でも図書館の中にいるかも様な静かな環境を作り出します。
更にこの「Enclave」では13mmと言う大口径のスピーカーを採用しより他のイヤホンに比べて高い低音域の再現能力を誇っています。と言いますのも普通のイヤホンはスピーカー部分を耳の中に入れる為に大きくても直径8mmなので、どうしても高音域の再現能力は高いのですが、低音が苦手でベースやドラムと言った低温域の音を聞き取ろうととするとボリュームを上げなければズンズンと身体に響く様な音が出ずに、シャカシャカと高音域お音が漏れをして周囲の方に嫌な思いをさせます。
それを無くすにはドライバーの口径を大きくするのが一番早いのですが、前述した様に耳のサイズもあり無理なのですが、この「Enclave」ではドライバーをダイレクトに耳の穴の中に入れるのではなく導音管を使い音を耳にリードする様にした事で大口径のドライバーを使用する事ができています。
また、肝心の連続再生時間は5時間でランイングやエクササイズ中に汗をかいても大丈夫な防汗構造にもなっておりますので、もし興味のある方は下記URLをご覧ください。
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