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3Dプリントの失敗を極力抑える秘策!!フィラメントドライヤーボックス「FilaDryer S1」

手軽に3Dプリントを楽しめるFDM方式(Fused Deposition Modeling/熱溶解積層法)の3Dプリンターには初心者が入門機として使える様に扱いを簡素化したものや、DIYで自作する3Dプリンターなどが存在し、これら入門機は現在ではとても安価で手に入れる事ができるのですが、扱いが難しいものがあります。

特に既製品ではないDIYで作る3Dプリンターは、10万円くらいする3Dプリンターと同等の造形サイズが2〜3万円で手に入れる事ができるのですが、造形にあたっては色々と微調整が毎回必要で、とりあえず試し造形を何回もしないとマトモな造形物ができない事はよくあります。

そこで今回は、初心者が最も陥りやすいフィラメントと呼んでいる素材の品質を一定に保つフィラメントドライヤーボックス「FilaDryer S1」をご紹介致します。


フィラメント温湿度管理が大事


フィラメントと言うのは樹脂のロープの様なものなのですが、一般的に意外と知られていないのが樹脂には吸湿性・吸水性と言う特性を持っている事です。
フィラメントに使われている樹脂にはメジャーな所でABS樹脂やPLA樹脂などがあり、この他にもHIPS、PVA、TPU、PETG、PCと様々なフィラメントがあるのですが、どの素材も吸湿性・吸水性は違いますし、保管しておいた場所の気温や湿度、そして期間によってもフィラメントが吸う水分量は違って来ます。

ですから3Dプリントの品質を上げようとすると、失敗を少なくしようとすれば、フィラメントを保管環境、ないし使用する際の環境を一定に保つ必要があります。


35〜55℃の範囲で加熱


この「FilaDryer S1」の特徴は加熱する事でフィラメントを乾燥・低湿度に保つ点です。
他にもフィラメントの湿度を下げる装置はあるのですが、基本的にはシリカゲルの様なもので湿度を下げるか、除湿機と同じ様な方法で湿度を下げる機能しか持っていません。
ですがこの「FilaDryer S1」ではヒーターによって加熱する事で湿度を下げますので、温度も一定条件に保つ事ができるのです。しかも各フィラメントに最適な、造形を失敗しない温度が指示されていますので、ノズルからフィラメントを射出した時のムラも出来辛くなっており、結果的にスジがつく様な造形跡もつかない様になっています。


直径21cm×幅8cmを2リール


そして「FilaDryer S1」には直径21cmでリール幅が8cmまでのリールを2本収納する事ができ、「FilaDryer S1」の蓋を開けずに排出口から取り出せるフィラメントの太さは一般的によく使われている1.75mmのフィラメントの他に2.85mm、そして3mmのフィラメントが使用可能となっています。
つまりこので「FilaDryer S1」では多色造形する際に2色までならフィラメントの入替も時間を置かずにスムーズに行う事ができますし、もし2色以上のフィラメントを同時に使用して多色造形する場合は「FilaDryer S1」を増やす事で対応する事ができますので、いつも何回か試作して調整してからでないと1発では造形ができないと言う方で興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご覧ください。

https://www.kickstarter.com/projects/sunlu/sunlu-filadryer-s1-the-most-affordable-3d-printer-mate

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