ホログラム、ホログラフィーは特別な装置やメガネを身に着けなくても、立体的な映像を投影できる映写装置、投影装置で、眼の左右視差と言ってそれぞれ片側の眼だけで見た風景がそれぞれちょっとだけズレて見える差を利用して平面的な映像を立体的に見せる技術で、身近な所では4Dシアター等で体験できます。
ただ最近では特殊なディスプレイにレーザー光等で映像を投影する事で特殊な装置やメガネなしに裸眼で立体的に見せてくれる、見えるホログラフィー・ディスプレイもあります。
ですがそのホログラフィーディスプレイに投影する3D映像は特殊な3D撮影可能なスレテオカメラの様なもので撮影しなければ立体化する事は出来ませんが、今回紹介するホログラフィー・ディスプレイ「Looking Glass Portrait」はスマートフォンで撮影した映像をホログラフィー投影できる画期的なディスプレイです。
iPhoneのポートレートモードで撮影した画像以外も3D化
iPhoneでもiPhone 7 Plus, 8 PlusやiPhone X以降のiPhoneではポートレートモードで撮影すると撮影した画像の深度情報(画像に写っている物体の奥行き情報)が一緒に記録されており(RGB-Dと言うフォーマットになります)、簡単に3D画像(ホログラフィー画像)を生成できる様になっていますが、この「Looking Glass Portrait」では”HoloPlay Studio”と言うPC用の専用アプリを使う事で、該当するiPhoneで撮影した画像を簡単に3D化、ホログラフィー化して、「Looking Glass Portrait」に映し出し、そして特殊なメガネをかけずにフォトフレームの様なディスプレイを左右に回旋させる事で映し出している写真を立体化して見せる事ができます。
ただこれだと、既に3D化して立体的に見せたりするアプリは既に存在しますのでただ専用にディスプレイに映し出すだけで別に目新しさはないのですが、震度情報の記録されています、アクションカメラやミラーレスカメラやデジタル一眼レフと言ったカメラで撮影した画像も3D化する事ができるだけでなく、PCを持っていなくてもこの「Looking Glass Portrait」にはRaspberryPi4が内蔵されており、画像を「Looking Glass Portrait」に転送するだけでラズパイで3D化して映し出すスタンドアローンモードも備えており、誰もが3Dホログラフィーを楽しむ事ができます。
iPhone12 Pro, iPhone12 Pro Maxではより高精細に
そしてiPhone 12 ProやiPhone 12 Pro MaxにはLiDARセンサーと言ってレーザーで被写体までの距離を計測するセンサーが搭載されており、真っ暗中でも被写体までの距離をLiDARセンサーで計測できる事でiPhone 12 Proでは暗闇でもすぐにシャッターが切れるのですが、そのLiDARセンサーの情報を使いより高精細な3D写真を作成できる他、LiDARセンサーを使い被写体を360°撮影する事で立体データを得る事ができ、少しも違和感のない3D画像を生成し見る事もできます。
iPhoneなら簡単に10秒動画メッセージも
またこの「Looking Glass Portrait」では静止画だけでなく10秒ですが音声入りの3Dホログラフィー動画も再生する事ができる様になっています。
そしてその動画の作成にはMicrosoft Azure Kinect、Intel RealSenseデプスカメラと言った3D撮影ができるカメラ以外にも深度情報を得る事ができるカメラやスマートフォン、そう、iPhone X以降のiPhoneで簡単に3Dホログラフィー動画が撮影でき、その撮影した映像をこの「Looking Glass Portrait」で見る事ができるのです。
ですので子どもの遊ぶ姿をiPhoneで撮影し、3D化した動画を「Looking Glass Portrait」に入れて田舎のおじいちゃん、おばあぁちゃんの元を届けるなんて事もできたりしますので、もし興味を持たれて詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/lookingglass/looking-glass-portrait
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