野生動物の観察は辛抱と忍耐が必要です。
巣でも探し当てる事ができれば、巣の見える場所で見張っていればいずれ帰って来ますが、そうではない場合は周囲の状況や感を頼りにじっと耐えて、ひたすらやって来るのを待つしかありません。
ただ最近はセンサーカメラや、太陽光パネルにより給電できるカメラもあったり、LoRaWANの様な省電力長距離通信ユニットを搭載する事で、携帯電波の届かない様な場所でも野生動物を検出した通知を受けられたたりしますので決して現場にいてじっと耐えて撮影しなければならないと言う様な事はなくなっています。
ただこれが地面の上を行き交う野生の鹿や猪、クマなどの動物であれば獣道を見つけたりする事で確実に撮影できる場所を選んだりする事ができるのですが、これが野鳥となると確実に巣を見つけなければまず飛んでいる野鳥をカメラで捕らえる事は不可能です。
そこで今回は野鳥を検出すると自動的に録画し、通知もしてくれるえさ箱「Bird Buddy」をご紹介致します。
野鳥を見分ける画像処理AI
さて、この「Bird Buddy」の特徴は何と言っても野鳥と言うか鳥だけを見分け、そして鳥だけを撮影&記録する画像処理エンジンを搭載していると言う点です。
これがモーションセンサーを搭載した普通のカメラであれば、カメラの前にやってくる野生動物や昆虫を含めて全て検知し撮影して記録していますので、もし来客が多ければ気付かない間にバッテリー切れ、メモリーフルになってしまい肝心の野鳥を撮影する事ができなくなるかもしれません。
その為、この「Bird Buddy」では野鳥だけを認識するAI画像処理エンジンを搭載する事で野鳥だけを確実に検出して撮影しますので、余分な野生の生き物を撮影してバッテリーが切れて撮影できなかったり、メモリーがいっぱいで記録できなかったりと言う事はありません。
しかもデータベースに登録されている1000もの野鳥の特徴と飛来した野鳥の特徴とが一致すれば野鳥の種類まで教えてくれますので、あまり野鳥の種類には詳しくはないけれど、これから詳しくなりたいと言う方の手助けをしてくれます。
鳥のさえずりを検知してスタンバイ
そしてまたこの「Bird Buddy」には鳥の鳴き声、さえずりを検出して撮影のスタンバイを行うと言う機能も搭載しています。
と言いますのも常時カメラをONにしていますとCCDで電力をかなり消費しますので、バッテリーの充電頻度が上がりますので、すぐにカメラモジュールを抜いて充電できる様な場所に設置できない場合は充電がネックとなって来ます。
またWiFiやBluetoothで野鳥の検出は通知しますのでそこでも電力を消費しますので、この「Bird Buddy」では確実に野鳥の姿を捉える為にマイクを内蔵しており、消費電力の低いマイクで常に周囲の音を拾い野鳥の鳴き声を検出する事でシステム全体をフル稼働させて、野鳥を見逃さない様に工夫されています。
アプリで生態を学習
また専用アプリには「Bird Buddy」からの通知を受けてロック画面に野鳥の飛来を通知する機能の他、撮影した野鳥のコレクションを見たりする機能の他に、その野鳥の生態について学べるちょっとした図鑑の様な機能も盛り込まれています。
実際にはその野鳥がどの様なエサを好んだり、どの様な樹木に生息したりと言った事が書かれているのですが、実際に野鳥を観察する為にはどこに住み、どの様なエサを準備しておけば姿を見る事ができるのかと言う、野鳥観察を行うと言う点において重要な知識も与えてくれますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/mybirdbuddy/bird-buddy-a-smart-bird-feeder
この記事へのコメントはありません。