“Raspberry Pi Pico”はRaspberryPiと名前はついていますが、Linuxが動く従来のRaspberryPiとは全く違い、シングルタスク動作のマイコンで、プログラミングはArduinoの様にCやC++の他にMicroPythonと言うPythonライクな言語でプログラミングでき、マイコンなので書き込んだプログラムは書き換えらません。
ですから”Raspberry Pi Pico”の位置づけとしてはArduinoよりも高速で動作するマイコンで、”Raspberry Pi Pico”を通じてMicroPythonを習得する事で、AIプログラミングへと発展させられるだけでなく、センサー制御、ハード制御と言ったものも学ぶことができ、最終的にはAIを搭載したロボットの制御などにも通じる所があります。
そして今回紹介する「StackyPi」は”Raspberry Pi Pico”と同じRP2040を使いRasberry Pi HATsに対応しています。
64MB FLASH MEMORY + microSD
今回紹介する「StackyPi」の特徴は、64MBのメモリーとそれにプラスしてmicroSDカードリーダーがオンボードされている事です。
“Raspberry Pi Pico”のオンボードメモリーが2MByteですからその32倍のメモリーを積んでいる上にmicroSDカードを装備できる為、WiFiもBluetoothも搭載していない”Raspberry Pi Pico”ではデータロガー的な使い方をする場合、自分でmicroSDカードが読み書きできる様に回路を設計・製作したりする必要があります。
ですがこの「StackyPi」はmicroSDカードリーダーを標準で搭載していますのでそのあたりの設計は不要なうえ、”Raspberry Pi Pico”ではPCを接続してプログラムを書き換えなければいけませんので、組み込みで使う場合”Raspberry Pi Pico”に対してケーブルを容易に接続できる様にしておかなければならなかったりする必要があります。
そう言った場合、「StackyPi」であればまだ詳しい仕様は未発表(プログラミング環境や詳しい仕様の公開はクラウドファウンディング終了後)ですが、microSDカードに書き込んだプログラムをロードして実行できるのでれば、プログラムの書き換えにかかる手間は大幅に減り使い勝手も上がります。
Rasberry Pi HATs
そしてこの「StackyPi」の魅力のもう1つはRasberry Pi HATs規格に対応した数々のファンクションボードを利用できる所です。
こう言ったマイコンボードを使う場合、センサーを接続するにも通信を行うにも、全て自分で回路設計しなければなりませんので、既にある様々な用途のファンクションボードを利用できると言うのは、エンドユーザーにはとても魅力的です。
そしてRasberry Pi HATs用ボードを使えると言う事で、RasPi用に書いたプログラムを移植して「StackyPi」でも利用できる上にマイコンな「StackyPi」はOSの様にフリーズしたり暴走したりと言った事がないので確実に動きますし、リセットした際のOSをロードすると言った様なブートの待ち時間がないのも使い勝手の良い所ですので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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