3Dプリンターの中でも最もメジャーなFDM方式の3Dプリンターは、精度の高い完成品から、自作できるDIYできるベアボーンキットまで非常に多彩でバリエーションが豊富なのが特徴です。
ただ種類が多いだけに初心者にとって何を選んで良いのか分からない訳ですが、1番気をつけなければならないのは値段で3Dプリンターを選ぶ事です。
特にベアボーンキットは一見易しそうに見える組立も、1mm、2mmのフレームのズレさえも造形に影響し、その歪みやズレと言ったものが何度も造形を失敗する結果へと繋がります。
そこで組立式ながら初心者でも造形の失敗の少ない3Dプリンター「WIZMAKER P1」をご紹介致します。
16点キャリブレーション
今回紹介する3Dプリンター「WIZMAKER P1」で最も注目したいのが、Z軸のキャリブレーション機能です。
通常組立式と言うのは、フレームを組立、モーターやヘッドを取り付け、タイミングベルトやボールネジなどを取り付けて完成させますが、ネジ1本の締め付け具合や、ちょっとしたフレームとフレームの隙間、そしてタイミングベルトの緩みと言ったものが総合して造形物が最後まで失敗せずに作り上げる事が出来るのか、と言う事にかかって来ます。
特にフラメントを溶かして乗せて行くベットと呼ばれる台はほんの少し傾いてもヘッドとベットの距離が変わるのでうまくフィラメントをベッドの上に乗せて行く事が出来ませんし、ベッドそのものが歪んでいても同じです。
そこで必要になって来るのがヘッドとベッドの実際の距離感、位置関係で、これを修正する為に毎回キャリブレーションを行う3Dプリンターが組立式の3Dプリンターでもあるのですが、少なくて1点、多くて四隅の4点だけなので、4点だとベッドの傾きは取れますが、中央部分が波打っている様な状態は取れませんし、1点式のキャリブレーションはベッドを完全に水平に置いている事が前提なので、これもほぼ失敗するに等しいと言って過言ではありません。
ですがこの「WIZMAKER P1」ではベッドを16分割してキャリブレーションを行うので傾きはもちろんベッドが波打っている様な状態も把握した上でフィラメントを乗せて行くので、ほぼほぼ失敗がありません。
6種類のフィラメントで造形可能
そしてこの3Dプリンター「WIZMAKER P1」は、組立式ながら260℃まで加熱可能なヘッドと、110℃まで加熱可能なベッドによってPLA、ABSの他にPC、PETG、TPU、TPEと言ったフィラメントを使って造形する事が出来ます。
特にTPUやTPEと言った素材はエアレスタイヤと呼ばれる、空気を入れないタイヤを作る際に使われる素材としても注目を集めているほか、ボールなども作り出す事ができます。
また造形ボリュームも220×220×265mmとフィギュアも造形できるボリュームがありますし、これでおよそ5万円を切っている価格でKickstarterの募集では投資できるのですからかなり魅力的です、素材によって造形スピードやヘッドやベッドの温度も自動的にセットされるので、初心者でも間違う事がありません。
曲げられるベッドで取り外しも楽
そして無事に造形できたとしても油断してはいけません。何故なら造形物はベッタリとベッドに貼り付いているからです。
溶けたフィラメントは当然接着剤の様なもので、ベッドに貼り付きます。貼り付く事で造形物はモーター等の振動等でも動かずに、正確にフィラメントを積み上げて行く事が出来る訳ですが、逆にその強固な接着が細かな細工を施した造形物を強く握って剥がそうとした時に破壊する結果となる事もあります。
そう言う点においてマグネットで吸着するPEIシート付きのベッドはPEIシートごとベッドから取り外し、PEIシートを変形させながら造形物を簡単に剥がす事ができるだけでなく、高強度のばね鋼で作られた磁気ベッドはシートを動かない様にしっかりと吸着させる事が出来る様になっているだけでなく、ばね鋼のベッドは歪んだりする事がないので安心です。
またこの「WIZMAKER P1」ではAI制御のモータードライバーを搭載し加減速時のベルトのスベリやバックラッシュにより位置ズレを防止すると言った機能も搭載されていたり、音声操作できたりと紹介できていない事もまだまだありますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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