CNC加工機と言うのはエンドミルと言うドリルの刃に似た刃を高速で回転させ、素材を削り取って行く加工機になり、基本的にはXYステージに固定されたヘッドを動かしながら加工を行いますでの出来上がった作品と言うのは、彫り込む事で立体には見えていますが、真上から見ると模様は同じで2Dにしか見えません。
ですが、工業用のCNC加工機は固定された素材そのものを動かす事ができますので、例えばサイコロをを作ろうと思えば作る事ができますが、家庭向けのCNC加工機はそう言った事が出来ませんので、実際のところ簡単に加工できるサイコロの様なものでも、実際には相当難しいのです。
ですが今回紹介するCNC加工機「Red Fox 2」であればオプションを使う事で立体造形が行えるだけでなくレーザー彫刻も行えます。
削りながら削りカスを掃除
今回紹介するCNC加工機は、木材、樹脂と言った柔らかい素材から、アルミ、真鍮、銅、ブロンズ、鉄まで加工可能な汎用性の高いCNC加工機で、2モデルがラインアップされておりモデルSは加工可能な素材のサイズが最大で700×500mmで、モデルMが1,100×750mmとなり、加工する素材の最大サイズが違うだけで加工できる素材の種類も加工スピードも変わりません。
ただこの「Red Fox 2」には削り取った削りカスを付属のホースをヘッドに取り付けた上で、ホースの反対側を掃除機のホースに接続する事で、削りカスを吸い取る機能が付加されています。
これは結構有難い機能で、削りカスがそのまま残っていますと削った穴に削りカスが入り込んで掘削中の作品の仕上がりがどの様になっているのか最後まで終わって材料を取り出して削りカスを落としてみるまでは分からないのですが、この「Red Fox 2」では、カスを吸い取る事で作業過程を見る事が出来ますし、樹脂をCNC加工機で削っていると削り取った樹脂が摩擦とエンドミルに蓄積された熱とで相当熱が加えられて、削りカスが素材に貼り付いてしまうと言った事があるのですが、この「Red Fox 2」の様に削ってすぐに吸い取ってくれればそう言った事がなくなりますので失敗したりと言う事もなくなります。
加工表現が豊になるオプション
次にこの「Red Fox 2」にはロータリアダプターとレーザーモジュールがオプションで用意されています。
レーザーモジュールは出力5Wの強力レーザーモジュールが用意されていますので、木材や樹脂と言った素材以外に金属にもレーザー彫刻が可能で、CNC加工後にすぐにレーザーモジュールに付け替える事で名前やロゴと言った様なものをレーザー彫刻する事が出来ますので、別途レーザー彫刻機が不要なので設置場所も節約できますし、費用的にも節約する事が出来ます。
更にロータリーアダプターは素材を回転させるための装置で、レーザー彫刻機などではボトルなどの側面にレーザー彫刻を施したりする際に使用するのですが、この「Red Fox 2」ではもちろんレーザーモジュールに交換し、ボトルの側面にレーザー彫刻する事は可能なのですが、木の棒などを回転させながら”トーテムポール”の様なものをこの「Red Fox 2」では彫る事ができますし、ミニチュアの幼児さん用のバットを加工すると言った様な用途に利用できます。
初心者でも使いやすい専用アプリとタブレット
そしてこの「Red Fox 2」には直感的に使える初心者向きの専用アプリをインストールしたタブレットが付属しており、実際に加工後にどの様な形状になるのかワイヤーフレームの3D画像を動かしながら編集する事が出来る様になっていますし、既に別なアプリで作ったG-codeデータを読み込ませてCNC加工させる事も出来ます。
ただこのCNC加工機は200V電源が必要でEUタイプのコンセントになっており、日本では200Vのコンセントを用意するのはもちろん、EUタイプコンセントの変換アダプタなども必要になりますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/nomadtech/redfox-2-all-in-one-cnc-router
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