スマートフォンで撮影してSNSでシェアするのが当たり前のこの時代において、最近インスタントフィルムが若い世代の方の中で流行っています。
その理由としては”書き込める”からなのだそうです。
デジタル化されたデータは拡散されればそれこそ何十万人、何百万人と言う人に見てもらう事ができますが、中には本当に心を許した友人や家族の間だけの記念としてそっと残しておきたい記憶もあります。
そんなたった1枚しかない記憶に、その時想った事を書き記して残せる事がインスタントカメラの利点であり、それがチェキが最近よく売れている理由なのだそうです。
そこで、そんなインスタントカメラの魅力を、自宅に眠っている古いフィルムカメラに持たせる事で再び使う事のなくなったフィルムカメラに光を当てようと言うのが今回紹介する「Instant Magny 35」です。
この「Instant Magny 35」の構造は非常に簡単で、カメラに取り付ける為のバックパネルと、バックパネルを取り外して入れ替える事でレンズで捉えた映像をインスタントフィルムに導く為のレンズが入った円錐形のレンズバレルと、フィルムの入ったフィルムイジェクションユニットで構成されており、作業的にはバックパネルを取って入れ替えるだけなので非常に簡単にリプレイスする事ができます。
またバックパネルとレンズバレルの部分で分離できる様になっていますので、持ち運ぶ時に嵩張らないのがこの「Instant Magny 35」の良い所です。
実はこの「Instant Magny 35」には原型となるモデルがあり、日本の会社が1960年代に作ったNikon Fをインスタント化する”Speed Magny 100”と言う製品があったのですが(構造もほぼ同じです)、大きい上に重すぎたのが原因であまり普及せずに既に製造中止になっており、この「Instant Magny 35」はその”Speed Magny 100”をインスパイアしております。
そしてこの「Instant Magny 35」では画面サイズが62×62mmのチェキスクエア用フィルムを使っています。
通常チェキのフィルムと言うと縦長のフィルムをイメージされると思いますが、この「Instant Magny 35」では四角のフィルムを使用してより広範囲の風景を残す事ができるのが特徴です。
そんな「Instant Magny 35」はバックパネルを交換しますので、取り付けられるカメラとそうではないカメラがあり、取り付けられるカメラのラインナップは
ニコン:FM, FE, FM2, FE2, FA, FM3A
キャノン:AE-1, AE -1 PROGRAM, AT-1, AV-1, A-1
オリンパス:OM-1, OM-1N, OM-2, OM-2N, OM-2SP, OM-3(TI), OM-4(TI)
ペンタックス:ME, MX, MV, MV-1, ME SUPER, MG, ME-F, SUPER A, SUPER PROGRAM, PROGRAM PLUS
ライカ:M3, M2, MD, M1, M4, M4-2, M4-P, MA, M&, M7, MP
となりますので、昔使った愛着のあるカメラとレンズを引っ張り出して来てインスタントフィルムと共に楽しんでみるのも楽しいのではないでしょうか?
なお詳細につきましては下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/ninmlab/instant-magny-35-an-instant-back-for-135-slr-and-r
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