今はRaspberryPiやArduinoと言った非常に便利なマイコンボードがいくつもありますので、PICの様な生のICを使い回路設計を1から行わなくてもセンサーを使ったりした制御がとても簡単にできる時代になりました。
ですから小学生でもArduinoやRaspberryPiを使い、気温や湿度、土中の水分量を計測するセンサーそしてウォーターポンプなどを繋いで”植物の自動水やり器”なんてものは簡単に部品を繋げるだけで作り上げたりする事ができます。
ただそう言う既製のセンサー類を使わずに自分で回路設計をした場合に、期待した通りの動きをしてくれなかった時が大変です。
ディスプレイの中でキャラクターを動かす様な場合はプログラムに”バグ”と言って不具合がありますので、それはプログラムのデバッキングをすれば良いと言うのは明白なので分かり易いのですが、それが自作回路と組み合わせるとなると、ハードが悪いのか、プログラムが悪いのか、どちらに不具合があるのか両方から攻めていかないとデバッグもスムーズに進みません。
そこで、Arduinoを使って回路設計をした時にそのデバッグを非常にスムーズに楽にしてくれるArduino用デバッグボード「DEbug Board」をご紹介致します。
この「DEbug Board」はArduino UNO系のボードがそのままダイレクトに刺さるデバッグボードになり、全ての入手出力ポートに対してそのポートの状態を点灯しているLEDの色で視覚的に見分ける事ができるのが特徴です。
LEDはポートの状態でLow(0)とHigh(1)で緑と赤で識別する事ができるのですが、例えば10番ポートを出力にした場合に緑LEDが点灯していれば10番ポートはLowで0Vになっており、赤LEDが点灯が点灯していればHighになり5Vないし3.3Vを出力しているのが視覚的に分かります。
つまりこれから何が言えるのかと言いますと、10番ポートにLEDを接続しステイタスLEDとした場合にプログラム中にHighにしている上に「DEbug Board」上の10番ポートも赤LEDが点灯していれば回路設計が間違っているのか、部品の半田不良か極性間違いと言う事になり原因に切り分けがすぐにできますのでデバッグがし易くなると言うわけです。
また入力ポートにし、スイッチ等を繋いだ場合はマイナスコントロールで使う場合はたいていプルアップして使いますのでスイッチ入力がない場合は「DEbug Board」は赤LEDが点灯し、スイッチが押されれば緑LEDが点灯するはずですが、そうならない場合は100%回路側の問題となり、すぐに原因を見つける事ができるのです。
そしてA0〜A5はアナログ入力として使う事ができます。この場合、この「DEbug Board」ではゲートドライバーを使いLEDを点灯させていますので、入力電圧に合わせて輝度を変える訳ではないので意味がありません。
ですのでこの「DEbug Board」ではディップスイッチでA0〜A5の表示をカットする事ができます。
また必要があれば「DEbug Board」は全ての信号が取り出せるランドがありますので、1つのポートからいくつも分岐させて配線する場合に便利ですし、オシロスコープ等を接続して信号を解析したりすると言った場合にもプローブを差すだけで信号が取れます。
また、Arduinoはシリアルモニターでポートの状態を出力する様にプログラムをすれば状態を見る事ができますが、それだとPCが必ず必要になり簡単にデバッグすると言うわけにはいきませんので、この「DEbug Board」の方が遙かに使い易いはずです。
なお詳細につきましては下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/ellutions/dede-debug-and-development-shield-for-arduinos-and
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