作業台の上で回路基板にプローブを当ててテスターを使って回路の動作をチェックする、なんて言う使い方では一般的なよく見る形のテスターでも何ら不自由な事はないのですが、これが機械や車両の配線の導通をチェックしたり電圧を計測したりと言う事になると話は別で、とても作業し辛い狭い空間の中でテスターのプローブを目的の端子に当てつつ、テスターのモニターを見やすい場所に置くと言う事がとても困難な事が事が多々あるのです。
そう言う時に軽くて薄いテスターを見やすい場所に貼り付けたり、引っ掛けたりして見やすく工夫するのですが、そう言う機械や車両の配線をチェックする時って1ヶ所で済む事は稀であちこち見なければならず、テスターの位置決めと言う余分な作業がとても鬱陶しく思う事も多々あります。
そこで今回は、そう言うテスターの位置決めをしなくても、どんな状況下でも見やすいウェアラブル・デジタルテスター「FOVEA」をご紹介致します。
手首にディスプレイがめちゃ見やすい
では何故このデジタルテスター「FOVEA」はどの様な状況下でも見やすいのか?それはディスプレイを手首に固定したからです。
テスターを使う際の視線と言うのは必ずプローブの先にありますので、視界はプローブを持っている手周辺に限定されますので、その視界の中の手首にディスプレイを持って来ると言うのは視線移動がないので、隣の端子、隣の端子とテストする端子を変える様な時にプローブの先を見つめながら移動させ、そしてディスプレイに表示された数値を見て行けばよいので作業効率はバツグンです。
しかも視線移動がないと言う事は視線をテスターのモニターに動かした時に誤って手が動きプローブの先がズレて隣の端子に接触させショートさせると言ったチェック作業時によく起こりがちが失敗を防いでくれる事にも繋がります。
パルスジェネレート機能まで装備
そしてこの「FOVEA」の計測項目は
・直流電圧:30V
・直流電流:1A
・シャントン電流
・抵抗と継続
・周波数
・PWM比
とこのあたりまでは普通のテスターなのですが、この「FOVEA」にはこの他に
・パルスジェネレータ(方形波)
・PWMパルス出力
・ロジックアナライザ
の機能も加わっており、基板回路にパルス波を入れて動作チェックをしたいと言う様な時にとても便利です。
そしてまた、「FOVEA」は手首に巻き付ける以外にも自立させて据え置きで使う事もできますし、将来的には指にはめるOLEDディスプレイ等もリリースする予定があったりして、想像するだけでとても見やすそう、使い易そうなテスターですので、もし興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/fovea/fovea-wearable-embedded-multimeter
いやあ手首よりも私はフォトスタンドみたいなやつを考えてましたね。フォトスタンドなら計測しないときはフォトスタンドとして使えるみたいな。パルスジェネレータ入れるなら正弦波もほしいところですねw。