ドローンと言えば殆どの方が空を飛び回るヘリコプターの様なドローンを想像されますが、最近では水中撮影用のドローンも増えて来ています。
と言うのは今までですと水中を撮影するにはダイビング器材を背負って自ら水中に潜りそしてカメラを回すしかない為に、潜水病の危険を回避する為にどうしても時間的制約があり、なかなか思い通りの画や撮影したい水中生物の行動や姿などを捉えるのが大変でした。
一方水中ドローンは陸や船の上から操縦する事ができますので身体的や負担や時間的な制約もバッテリーさえ切れさせなければほぼありませんが、何せ見えない水面下なので操縦を誤ると空中を飛ぶドローン同様に機体を失ってしまう事にもなりかねません。
そこで今回は初心者の方でも安心安全に操縦する事のできる水中ドローン「CHASING DORY」をご紹介致します。
操縦を間違っても安心な水深ロック機能
まずこの水中ドローン「CHASING DORY」には10mの通信ケーブルと、15mの通信ケーブルが付属した2タイプが用意されており、それぞれケーブルの長さまでは潜行する事ができるのですが、水深が深くなればなるほど水中は暗くなって行き、そして視界は狭まって行きます。
ただこの「CHASING DORY」にも周囲を照らし出すLEDヘッドライトは搭載されてはいるのですが、撮影する水中生物を照らし出す為のLEDライトでもありますのでそんなに遠くまでは届きませんので、初心者がよくやるのがいきなり海草の中や、珊瑚や岩場に突っ込んでドローンを身動きできなくさせてしまう失敗です。
特に海草はスクリューに海草が絡まればほぼ脱出は不可能ですし、岩場にしてもどっちに動かせば良いのか分からずむやみに動かせば更に深みにはまって抜けなくなる可能性もあります。
そこでこの「CHASING DORY」ではまず潜行できる深度をロックできる機能があり、例えば水深3mとセットすれば、どんな操縦をしようとも3m以上は潜りませんので誤って海底の岩場に突っ込んだり、海草の群れに突っ込んだりと言う事がないのです。
更に空中を飛行するドローンと同じ様にジャイロセンサーや加速度センサーをこの「CHASING DORY」は内蔵しており、恣意的に船体に角度をつけて移動させない限りは、水中で水平を保ったまま移動する様にプログラムされていますので、誤って船体を180度回転させ上下逆さまになっているのにも気付かずに水面に上げようと操作して逆に海底に突っ込む、なんて事はこの「CHASING DORY」ではないので初心者の方でも安心して水中撮影を楽しむ事が可能です。
上下45°の範囲で角度をキープそして移動
次にこの「CHASING DORY」の特徴的な点として船首をその場で上下45°動かす事ができるのです。
これが普通の水中ドローンで、カメラが船体に固定でジンバル等で角度を変える事ができなければ、船首を上げて浮上しながら水面方面を撮影する、また逆に船首を下げて潜行しながら海底方面を撮影すると言う撮影の仕方しかできません。
一方この「CHASING DORY」はその場で上下45°まで船首を上げ下げする事ができますので、場所を移動せずに周囲の状況を確認したり、また目の前にいる水中生物を真正面に捕らえられる様にアングルを微調整する事が可能です。
また「CHASING DORY」はその角度を保ったまま移動する事が可能なので、船首を45°下向けたまま水平移動して海底を撮影する、ある水中生物を中心にグルッと360°旋回して撮影すると言う様な、空撮用ドローンで行える高度な撮影テクニックがこの「CHASING DORY」では使えるのです。
船体スペック
そんな「CHASING DORY」の船体スペックは下記の通りです。
大きさ:247×188×92mm
重さ:1.1kg以下
最大潜行水深:10m or 15m
移動スピード:76cm/sec
連続稼働時間:1時間
カメラ性能
CCD:1/2.9インチCMOS
F値:1.6
ISO:100〜3200
画角:100°
静止画:2M(1920×1080) jpeg
動画:FHD(1920×1080)@30fps mp4
照明:2×250ルーメンLED
となっています。また操縦はスマートフォン用の専用アプリで行う様になっており、水上のフロートとはWiFiで通信し(電波到達距離は最大10m)、リアルタイムで「CHASING DORY」の映像を見ながらの操縦が可能となっていますので、もし興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/chasingdory/chasing-dory-underwater-drone
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