みなさんは空気がとても断熱性の高い素材で保温力が高いって事を知ってましたか?
例えば身近にあるものであれば”プチプチ”と呼んでいるエアクッション、あれを冬に窓に貼ると放射冷却による冷え込みを抑える事ができますし、もちろん身に纏ってもその暖かさ、保温力はすぐに感じ取れるでしょう。
そんな空気の断切性と言うか熱伝導性の悪さを生かした空気で膨らむエアジャケットなるものが防災用品として最近注目を集め出しています。
防災用品ではアルミの毛布が体温の低下の抑止の為に用いられます、アルミの毛布は暖を取るのには良いのですが、羽織ったまま動くと言うのには適しておらず、羽織ったまま動くとすぐに破れてしまったりして、作業をする時の防寒具の様な使い方はできません。
一方、エアベスト、エアジャケットは着て動く事ができますので、例えばトレッキングやハイキングで気温が低下した時の為の保温着として形態しておけば急な雨の中の移動でも体温低下を最小限に抑えたりする事もできますので、是非万が一の時の為に形態しておいて欲しい防災用品の1つです。
ただ多くのエアベストやエアジャケットが防災目的でビニール等で作られていますので、耐久性はそう高くありません。
そこで今回は、耐久性が高く日常的に使えるエアベスト「Zero Down Vest」をご紹介致します。
600フィルパワーの温かさ
この「Zero Down Vest」は重さたった約370gの空気を抜くと両手で包み込む事のできるくらい小さく折り畳める、携行性抜群の空気を入れる事で膨らみ、そして600フィルパワーのダウン並の暖かさをキープする事のできるエアベストなのですが、何故空気を入れて膨らませるだけで暖かいのでしょうか?
実際、衣類が暖かく感じる要因は身体の周囲にある空気が関係しているのですが、衣類を着て暖かいと感じのは実際に衣類が発熱して暖かいと感じているのではなく、自らの体温によって身体周辺の空気が体温で加熱され、その加熱された空気が逃げずに身体周辺に留まり、更に体温をもらう事で気温が上がる事で暖かいと感じているのです。
つまり、空気を逃がさず、外の冷たい空気を通さず、そしてその体温によって温められた空気を保持し続ける事が暖かさは持続でき、ダウンなどの羽毛はその毛の間に空気を溜め込む能力があるので綿やポリと言った他の素材に比べて暖かく感じるのです。
そしてこの「Zero Down Vest」は空気を貯める袋をベストの内側と外側に設け、内側のエアバッグ(エアポケット)は暖かい空気を維持し、外側のエアバッグは冷たい外気をシャットアウトする事で暖かさを持続できる構造になっています。
そしてまたエアーを入れる量を調整する事で少なければ外気温の影響を受けやすくなりますし多いと受け辛くなるので、ちょっと動くと汗ばむ様な気温であれば空気を少なめにし、真冬で寒い時はパンパンに膨らませる事で暖かさを変える事ができます。
なお余談ですが、気温が0℃を下回る様であれば空気よりも熱伝導率の低いアルゴンガス注入するとより暖かくなりますし、この「Zero Down Vest」は口で空気を入れる事ができますが、吐いた息と言うのは湿度を含んでおり、その湿度が熱伝導を良くするので、できればオプションで用意されている様なエアポンプを使用するのがベストです。
防水性と耐摩耗性
そしてこの「Zero Down Vest」はゼロダウンと言う特殊なリサイクルペットボトルから作られた素材を使用し作られており、耐防水性だけでなく、耐摩耗性も保持しています。
つまり尖った岩がある様な場所、狭いブロック塀で囲まれた服を岩やブロック塀で擦りながら移動しなければならない様な場所でも破れて空気が抜けない仕様になっていますので、トレッキングやハイキング時の防寒着としてだけでなくロッククライミングの様なハードなスポーツをされる方にもオススメです。
ポケットがあるので普段着としても
またこの「Zero Down Vest」は両サイドにポケットを備えていますので、普段着としても使えますし、また寒い時期に手を入れると普通のポケットにダウンの入っていないダウンジャケットよりもエアポケットで囲まれた「Zero Down Vest」のポケットは暖かなので冷たくなった手を温めるのにも最適です。
そんな「Zero Down Vest」は黒とグレイの2色が用意され、大きさはSからXXLまで少し身体の大きな方用のサイズまで用意されれいますので、これから寒くなるのにあたり寒い現場作業で上に何を羽織ろうか悩んでおられる様な方で興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご覧ください。
ベストタイプで袖がなく手が自由に動かせるのもこの「Zero Down Vest」のポイントです。
この記事へのコメントはありません。