USB-C PD出力対応の電源、充電器は3年前とは大きく変わり、発売するメーカーの数も多くなっただけでなく、その種類も豊富になり、そして高出力化されています。
更にGaN(窒化ガリウム)と言う半導体の登場で今では、USB-C PD対応電源は小型化競争が激化していると言っても過言ではありません。
例えば100W出力が可能なUSB-C PD対応電源は1年ほど前にはまだ掌サイズほどもあったのに、今では厚みは別として大きさはほぼクレジットカードと同じ様な大きさにまで小型化されて来ており、持ち運びにも便利な上に、USB-C PD電源が邪魔をして隣のコンセントにコンセントが差し込めないと言った事もなくなりつつあります。
そんな小型化競争の激しいUSB-C PD対応電源にあって、もうこれ以上の小型化は無理だろうと思わせるUSB-C PD対応電源「Omega」を今回はご紹介致します。
Omega 100W
ではまず最初に紹介するのが100W出力の”Omega 100W”です。
この”Omega 100W”の特徴は何と言ってもクレイットカードよりも小さいと言う点です。
大きさは60 x 55 x 26mmと、クレジットカードの表面積も40%も小さいのです。
しかも最大出力は18Wではなく、100W出力ができると言うのですから驚きで、重さも120gと見た目よりは少しズッシリと感じます。
そして主力ポートはコンパクトにも関わらずUSB-C PD3.0に対応したUSB-Cを2ポートと、USB-Aを1ポート備え、それぞれのポートの出力性能は、USB-Cは USB-C PD3.0に対応しており最大100W(5~15V/3A, 20V/3.25A, 20V/5A)で出力できる他、USB-AはQuickCharge3.0に対応して最大22.5W(5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A (18W), SCP, VOOC: 5V/4.5A)で急速充電する事が可能です。
またこの”Omega 100W”は合計出力が100Wな為、同時に複数のUSBポートを使い充電を行うとそれぞれのポートで出力可能な電力が減り、その組み合わせは下記の通りです。
C1,C2:USB-C A1:USB-A
C1 or C2のみ = 100W
C1+C2 = 65W + 30W
C1 + A1 = 65W + 22.5W
C2 + A1 = 12W + 12W
A1のみ = 22.5W
C1 + C2 + A1 = 65W + 12W + 12W
となっており、MacBook Proを充電するのであればC1を使っておかないと3ポート同時に使用するとC2だと最大12Wでしか充電されませんので、充電しているにも関わらずバッテリーが減って行く事になります。
Omega 200W
次に”Omega 200W”は、USB-C電源としては初と言って良い合計出力200Wな電源です。
合計出力が200Wだと言う事は、2ポートあるUSB-Cでそれぞれ最大100W出力が可能で、MacBook Proを2台同時に100W充電できなんて、かなり魅力的です。
またiPadやiPhoneを同時に充電したとしてもMacBook Proへ供給される電力が減る事はないのです。
そして”Omega 200W”にはUSB-Cポートを2ポート、USB-Aポートを2ポート備え、それぞれのポートの出力は”Omega 100W”と同じで、各ポートを同時に使用した時の出力性能は、
C1,C2:USB-C A1,A2:USB-A
C1 + C2= 100W + 100W
C1 + A1 又は C2 + A2 2ポート同時使用 = 65W + 22.5W
C1 + A2 又は C2 + A1 2ポート同時使用 = 100W + 22.5W
C2 + A1 = 12W + 12W
A1 + A2 = 22.5W + 22.5W
C1 + C2 + A1 + A2 = 65W + 65W + 22.5W + 22.5W
となっています。
2通りの差し方ができるコンセント
そしてこの「Omega」はコンセント直差しとなっているのですが、2方向に差せると言う事で特許を取得しており、何と垂直にも差す事ができれば横を向けて差す事もできる様になっているのです。
つまり、コンセントを差す時に隣のAchieveアダプタが邪魔になっている様な場合に差す方向を変える事ができますし、壁付きのコンセントであれば垂直に差すよりもL型にして差した方が充電器が安定する様になっていますので、もし興味を持たれた方は下記URLにて詳細はご覧ください。0
https://www.kickstarter.com/projects/asaptechnologies/omega-charger
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