レーザー彫刻機はレーザーの光によって素材を加熱する事で焦がしたり溶かしたりしていますので、火で素材を炙っているのとそう大差ありません。
ですから、あまり知られてはいませんが、レーザー彫刻機でレーザー出力の強いものは素材を燃やしてしまい火事を起こさせる危険性がある他、木やアクリルと言った素材をカットできる様なレーザー彫刻機は更に危険性は高いと言えます。
これが業務用のレーザー彫刻機でしたらレーザーを当てている場所に冷却ガスを噴射して加熱した素材を常に冷却しているので火事を起こす事はありませんが、ホビー機では冷却装置は持たないため、動かしたまま席を外すと、外している間に煙を上げて可燃性ガスに火がついていると言う事も実際にはあります。
そこで今回はそう言ったリスクに対して安全対策を施したレーザー彫刻機「TS3」をご紹介致します。
LD+FAC+C-Lensで金属へのレーザー彫刻が可能
今回紹介する「TS3」にはレーザー出力が10Wタイプのものと5Wの種類があります。
どちらも2つのレーザーモジュールから出力されたレーザー光を合成レンズで1つにする事でレーザービームの照射直径は0.08mmと細く、その分エネルギーも集約されますので10Wタイプのものは金属、ガラス、セラミックと言った非常にハードなものに対しても彫刻を施す事ができます。
またその出力を生かして厚み8mmまでのプライウッドをカット加工できる他、アクリルでも厚みが5mm以下であればカット加工できるため、キーホルダーを作ると言った用途に最適です。
更に多くのレーザー彫刻機ではオプションになっているローターと言って、ボトルや円筒形のグラスを回しながらボトルやグラスをレーザーで加工して行くためのモーターが標準で付属していますので、例えば誕生日やお祝い毎にワインやシャンパンボトルにメッセージを刻印して贈ると言った事もできます。
また加工範囲は300×200mmと非常にヘッドの動く範囲が大きく、高さも102mmまでのものであれば「TS3」の中にセットする事ができますので、トロフィーと言った様なもにに対してもレーザー彫刻が可能です。
エアフィルターと排気ファン
そしてレーザー彫刻機を使うにあたって初めての方に覚えておいて欲しいのは風通しの良い場所で使った方が良いと言う事です。
何故ならレーザーで素材を焦がしたり溶かしたりしながらレーザー彫刻を行ったりカットしていますのでどうしても木の焦げた臭い、プラスチックの溶けた臭い、金属臭等が発生して部屋の空気を悪化させます。
ですがホビー用のレーザー彫刻機は加工できればokと言ったコンセプトのものが多くこう言った細かな部分にはコストがアップする事もあり考えられていないのですが、この「TS3」ではエアフィルターと排気ファン、そして排気ダクトが付属しており部屋の外、窓の外へ排気できる様になっていますので少なくとも他のレーザー彫刻機よりは不快な思いはしません。
火災対策
そして今回挙げた火事対策、火災対策ですが、1つは排気ファンによってレーザーによる加熱で発生した燃焼ガスはファンによって外気へと放出されますので発火の危険性はとても少なくなっています。
ただホコリやチリは入っているでしょうから、そう言ったものにレーザーの光が当たるともれなく焦げるだけけなら良いのですが最悪は発火する可能性がありますし、木やアクリルでも何度もレーザーを当てているとそのウチに発火しないとも限りません。
ですからこの「TS3」では、炎センサーを本体内に内蔵し稼働中は炎を関して、もし発火して炎が出て直ぐに鎮火せず3〜4秒続いて場合は、100dBと言う防犯ブザー並の大音量で知らせてくれますので、レーザー彫刻機と家を守ってくれます。
また「TS3」はWiFiでの接続も可能でスマホでデータを加工してレーザー彫刻を行うと言った事もできる様になっていますのでもし興味をもたれた方は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/953777070/ts3-powerful-4th-axis-laser-engraver-and-cutter
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