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2.13インチ3色E-InkディスプレイオンボードのESP32マイコンボード「Inkplate 2」

マイコンを使った制御装置や表示装置の開発において、デバッグなども含めて1番困るのが表示装置です。
LCDキャラクターディスプレイは表示できる情報が限られてしまいますし、液晶ディスプレイになるとバッテリー駆動やソーラー給電な環境になると電源回りが非常に厳しい事になります。

そこで今回は3色E-Inkを搭載したESP32マイコンボード「Inkplate 2」をご紹介致します。


直射日光下でも被視野性の高いE-Ink


E-Ink(電子ペーパー)ディスプレイは反射型のディスプレイでもあるため、液晶ディスプレイとは違いバックライトを点灯せずとも太陽や蛍光灯等々の照明の光を反射する事でディスプレイ上に表示されている情報を見る事ができるため、直射日光下でも非常に被視野性が高いのが特徴です。

またE-Inkは表示内容を変える際にしか電力を表示しないため、例えば温度計や湿度計の様な頻繁に表示内容を書き換えない様なデバイスにはピッタリで、バッテリー駆動にした場合にその消費電力は圧倒的に少なくなりバッテリーの持ちも格段に良くなります。

ただE-Inkは表示内容の書換に時間がかかり、CPUの性能やインタフェース回りの作り方にもよりますが、この2.13インチのディスプレイの内容を全て書き換えるのはおよそ15秒必要になりますので動画を表示すると言う様な場合には不向きですが、このE-Inkディスプレイは黒、白、赤の3色でより多くの情報を表示する事ができます。


デュアルコアESP32


次にこの「Inkplate 2」のCPUには、WiFi通信モジュールとBluetooth通信モジュールが搭載されたESP32(メモリー8M/RAM 4M)が採用されています。
このESP32はArduinoのブートローダーもありますので、ArduinoユーザーがWiFiやBluetooth通信を使ったデバイスを作る際によく利用するCPUですが、ライブラリなども非常に多くフリーで公開されていますので、情報が少なくて開発に困ると言う様な事はないでしょう。

またI2CインタフェースとしてeasyC (qwiic)も搭載していますので、SparkFunやAdafruitと言ったメーカーのセンサーボード等を利用する事で回路設計せずとも様々な計測装置や制御装置と言ったものを作り上げる事ができますし、WiFiを通じてクラウドサーバーに計測データを貯めたり、逆にネットから情報を拾って来てE-Inkに表示する様な装置を作成したりと言う様な事もできます。


開発環境はArduinoがメイン


また開発環境に関してはArduinoがメインでArduinoIDEやクラウドベースの開発環境が提供される他、Arduinoによる開発が慣れていない方にはMicropythonに関する開発環境も提供されます。
そしてArduinoやMicropythonも触った事がない方でも簡単にプログラミングが出来る様にスクラッチライクなプラグラミング環境も提供され、ディスプレイの表示のさせ方、BluetoothやWiFiの通信制御等も学ぶ事ができますので、もし面白いと思われたり興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。

https://www.kickstarter.com/projects/solderedelectronics/inkplate-2-a-easy-to-use-arduino-compatible-e-paper

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