小学校や中学校ではプログラミングの授業が始まり、高校では情報と言う科目が増え、共通テストにおいても”情報”と言う科目が追加されるなど、昔は興味のある方だけが学んだプログラミングも今では誰もが避けては通れないものとなっています。
ただプログラミングも数学や国語や英語と言った一般的な教科と同じで興味を持たなければ実にはつきませんし、頭にも入って来ませんし、プログラミングはプログラミング言語と言う言語を使って言うなれば1つの小説を書き上げる様なものですから、ただ書き方を教わっただけではすぐにゲームプログラムが書ける訳ではなく、そこには想像力や構成力と言った本当に小説を書く様なスキルが求められます。
そこで今回は、ハッキングと言うちょっとダークなイメージを持つプログラミング技術の学習を通じてPCのコントロール方法も学ぶ事ができるUSBドンクル「HackyPi」をご紹介致します。
RaspberryPiベースのUSBドンクル
今回紹介する「HackyPi」はPR2040をCPUに使い、1.14インチのLCDを搭載したmicroPythonベースの言うなればRaspberryPiになります。
そしてこの「HackyPi」ではPCを自由自在にコントロールする技術をステップバイステップで学習する事で、例えばランサムウェア(身代金要求型ウィルス)がどうやってPCを乗っ取るのかと言う仕組みを知る事で、逆にそれを解除する為の技術を身につけると言う、高い倫理観や道徳心、そして高い技術を持ったエシカルハッカー(ホワイトハッカー)としての能力を身につける事を目的としています。
ですから、この「HackyPi」ではスパイ映画等を見ていて、どうやって情報を盗むんだろ?どうやったら出来るんだろ?と言った技術に興味を持っている方にとってはまさに格好のテキスト・学習材料となる訳で、この「HackyPi」ではUSBをPCのUSBポートに差し込むとPCが火を噴いて燃えるなんてデバイスの作り方は教えてくれませんが、そう言ったものをどうすれば作れるのだろ?と興味を持った事がある方には絶好のプログラミング教材となります。
どう言ったスキルが学べるの?
では実際、どう言ったテクニックが学べるのかと言えば、現在公表されている内容ではChromeのブラウザの履歴の消去、システムのシャットダウン、カメラの自動起動、PCの再起動、Gmailの表示、ウィンドウのフリーズと言ったものです。
そしてこれら操作は「HackyPi」をUSBポートに差し込む事で瞬時に実行され、決して途中で止める事は出来ませんので、まさにスパイ映画の中で見る様な出来事を実際に自分でも引き起こせるのです。
しかも操作できるのはWindowsマシンだけでななくMacもLinuxもAndroidも同じ様にコントールが可能ですし、PC側に特別なドライバー等のインストールをしなくて良いので、本当にこの「HackyPi」を差し込まれらお終いです。
RaspberryPiとしても
そしてまたこの「HackyPi」は元々はPR2040を搭載したRaspberryPiですので、PCをハッキングする以外にSDカードに複数の画像を保存しておき、電源を供給すれば自動的にスライドショーを始めるデジタルフォトフレーム的な使い方や、タイマーや時計の様なデバイスにすると言った事もできますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/diytech/hackypi-your-diy-tool-for-learning
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