レーザー彫刻機は一昔前はとても高価で3Dプリンター同様、自宅にあれば色々な模様やイラスト、名前を彫ったりできていいのになぁ〜とは思ってもなかなか手を出せるものではありませんでしたが、3Dプリンターの普及のお陰で、ベースとなるXYステージやコントローラー、そしてレーザーモジュールも安くなり、今では自宅でコースターにイラストをレーザー彫刻したり、紙をカットすると言った程度であれば、安いものですと2〜3万円も出せば買えてしまいます。
ただ本格的に金属プレートやガラスにレーザー彫刻するとなるとかなりハイパワーのレーザーモジュールが必要となりますし、凹凸のあるものや彫刻面が湾曲している様なモノに彫刻しようとするとフォーカス機能がついて焦点距離を変える事のできるレーザーモジュールが必要となり、今回紹介するレーザー彫刻機「HyperLaser」はそう言った金属やガラスに彫刻できるだけでなく凹凸や曲面のあるものに対しても彫刻する事が可能です。
XYステージがないので持ち運びが楽
通常レーザー彫刻機は、光源を固定しXYステージと呼んでいる台に乗せた対象物を移動させながらレーザーを当てる事でレーザー彫刻を行って行きますので、彫刻エリアを広くすればするほど、レーザー彫刻機は大きくなります。
ですがこの「HyperLaser」の様にレンズを動かしレンズの屈折角度を変える事でレーザーが照射する方向を変える事ができるレーザー彫刻機はXYステージがなくレーザーモジュールだけですので非常にコンパクトなので持ち運びがし易いのです。
ただレーザー光源は目に入ると失明する可能性があり、この「HyperLaser」の様にレーザー出力が5000mWもあるレーザー光源が目に入れば何らかの後遺症が残りますので、通常レーザー彫刻機はシールドによってレーザー光光線が外に漏れない様にしています。
ですがこの「HyperLaser」にはそう言ったシールドは”PRO”や”PRO DELUXE”バージョンでは用意されているものの、ベーシックなバリエーションでは付属していませんし、面倒だからと使わない方もおられるかもしれません。
そこで本体が振動を感じるとレーザー照射を停止する機能と、レーザー照射面に何か近づくものを検出した時にレーザー照射を停止する2つのフェイルセーフを備えており、非常に安全です。
彫刻エリアは12.5cm四方
この「HyperLaser」はレーザー光源のみなので、使わない時は収納しておく事ができますし、何よりどこかに運んでレーザー彫刻すると言った事が簡単にできます。
また専用アプリもありWiFiでスマートフォンやPCと直接接続してレーザー彫刻しますし、お気に入りの写真をアプリで取り込んでそのまま自動的にデータ変換して彫刻してくれますので素人の方でも簡単にレーザー彫刻が行えます。
ただレーザー光源が動くと言う事で、彫刻エリアは12.5cm四方とそう広くはなく、アクリル板に看板を掘ったりなんて作業は分割して行う必要があると言うのがちょっと難点で、初心者の方は分割彫刻したりする時に失敗を繰り返されたりするかもしれません。
ただ例えばコピー用紙の様なペラペラな紙をカットするのであれば最大600cm/分カットできますし、グラスやガラスボトルに記念に名前を彫ったりすると言った様な場合も1分もかからず非常に高速で彫刻ができるのはメリットですし、解像度も481dpiと4K解像度なので、取り込んだ写真をレーザー彫刻すると言った事も得意です。
曲面彫刻には4軸彫刻アダプタ
そしてワインボトルや、円筒形や円錐形のグラス、ボールと言った曲面を持つものに広範囲にレーザー彫刻を行う場合には”プッシュスティック”PRO”や”PRO DELUXE”バージョンには4軸の彫刻アダプタが付属しており、ワインボトル等を回転させながら彫刻を施す事ができますので、ボトルの側面全周に彫刻を施すと言った事も可能です。
更に三脚に固定するこの「HyperLaser」は真下にレーザーを照射する以外に三脚の角度を変えてレーザーの照射方向を変える事もできます。
よってテーブルの上にテーブルと平行に彫刻面を向けたのでは凹凸の高低差が大きかったり、傾いてうまくレーザーが当たらなかったりする様な場合は、逆に彫刻を施したいものに合わせて「HyperLaser」に角度をつけて調整してレーザー彫刻する事もできます。
更にレーザー出力が5000mWもありますので、金属はもちろんガラスにも彫刻できるのはもちろんのこと、アクリルであれば厚み6mm、木材であれば厚み3mm以下のものであればカットする事もでき、ウッドクラフト等も簡単に製作可能となっていますので、もし詳細をご覧になりたい方は下記URLをご覧ください。
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