あの寝ている最中にプーンと言う忌々しい蚊の飛ぶ音が聞こえる季節がやって来ると思うとゾッとしますし、咬まれたら腹が立ちますが、みなさんはどうやって蚊が家の中に入らない様に、入ったとしてもどの様に退治されていますか?
例えばよく防虫剤の様なものがあったりしますが、確かに蚊を寄せ付けない成分を発していますので蚊は寄りつきませんが、人間に衣服に止まっている状態なら簡単に宅内侵入は可能ですし、蚊以外の害虫はほぼスルーな防虫剤の様なものもありますので、そう言った場合、侵入はどうしようもありません。
また侵入したら侵入したで退治すれば良いのですが、なかなかすばしっこくてヤツらもそう簡単には捕まりません。
そこで今回は、部屋に置いておけば自動的に部屋の中を飛び回る虫を見つけて自動的に捕獲してくれるAI捕獲ドローン「Debugger」をご紹介致します。
3つの目と2つの耳
今回紹介する害虫を捕獲するドローンは害虫を見つけそして捕獲する為に2台のカメラにLiDARセンサー、そして2台のマイクを備えています。
2台のカメラはもちろん広範囲に部屋の中を飛び回る蚊などの害虫を見つける為に必要不可欠な目ですが、2台のカメラはステレオカメラとして蚊の様な小さな飛び回る虫を見つけやすくするだけでなく害虫までの距離や方向をしっかりと見定め、それをLiDARセンサーがセンチ単位で補完します。
更に2台のステレオマイクは蚊のあのプーンと言う羽音を検出するのに重要で、もしカメラで蚊の姿を捉えられなくてもステレオカメラが蚊が飛んでいる方向を指し示し、それをステレオカメラが追随しLiDARセンサーと合わせて蚊等の居場所を突き止めるのに非常に役立ちます。
吸い込んで退治
ではこのドローンがどうやって部屋の中を飛び回る蚊を見つけるのかは分かりました、次にどうやって捕獲するのでしょうか?
それは簡単に言えば蚊の側まで近づいて行って、カメラ上部に設けてあるノズルから吸い込み、ドローン下部に備え付けられたコンテナの中に溜め込みます。
この時、このドローン「Debugger」では飛行を制御している4つのプロペラが引き起こす風の流れをうまく吸引に使っているのがポイントで、プロペラを覆う上部の開閉式のシャッターを閉じる事でプロペラ上部の穴から伸びたパイプが吸引口に繋がっており、吸引口から空気を吸い込みプロペラに送られ排気される事で、飛び回る蚊を吸い込む様になっています。
またこの「Debugger」は捕獲した蚊を殺さずに屋外などに放出する設計にもなっており、放出する際はプロペラ下部のシャッターを閉じる事でプロペラ下部のパイプからコンテナの方へ、そして吸引口へとプロペラによって引き起こされた風が排気される事で今度は捕獲した虫を排出する様になっています。
ただドローンのブーンと言う羽根の音と、ドローンが引き起こし気流や風がどの様に飛んでいる蚊に対して影響があるのか、ドローンが近づくと逃げて行くのではないか?と言う懸念はありますが、もしこれは実用化されれば、寝る前に部屋にこのドローンを1〜2時間置いておけば飛び回る蚊を捕獲してくれ、もうあの嫌なプーンと言う羽音を寝ている間に聞く事はなくなりますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/456224385/debugger-ai-powered-predator-for-bugs
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