昔であれば優れた技術を持つ職人さんがいなければ出来なかった様な複製作業も、今では3Dスキャナと3Dプリンターがあれば、ド素人でも簡単に立体構造物を複製する事が出来る時代になっています。
特に3Dスキャナの進化はめざましく、今では手に持った3Dスキャナで車をまるごと1台スキャンすると言った事まで出来る時代になっており、自分のレプリカフィギュアを作ったりなんて言う事も本当に簡単に出来る時代になっています。
ただハンディースキャナは大きなスキャン設備は不要ですが、どうしても手持ちで動かす分だけ、ターンテーブルに乗せたオブジェを回転させながら撮影すると言った3Dスキャナと比較すると1ケタは精度に差が出てしまいます。
そこで今回は、手持ちスキャンであっても0.2mmの精度を出す事が可能な3Dハンディースキャナ「INSPIRE 3D Scanner」をご紹介致します。
マジックマットで0.2mmの高精度を維持
ハンディータイプの3Dスキャナの場合、基本的にはスキャナに内蔵された9軸センサーがどの向きにどれだけ移動したかを検出し、3Dセンサーから得られた距離情報を元に空間を構築して行き、対象となるオブジェクトの3Dスキャンを行うのですが、どうしても手持ちの場合には手が微妙に震えたり、加速度センサーが完璧にその震えを検出できなかったりするため、精度が落ちるのは致し方ない事ですが、今回紹介する「INSPIRE 3D Scanner」では付属するマジックマットの上に3Dスキャンしたいオブジェクトを置き、スキャンする事で何と手持ちでも最大0.2mmの精度で3Dスキャンを行う事が可能なのです。
では何故手持ちで0.2mmと言う高精度で3Dスキャンが可能なのかと言えばマジックマットと言う、マーカーがプリントされたマットの上に3Dスキャン対象のオブジェクトを置く事でマジックマットのマーカーが位置を補正する為に役立っているからなのですが、マジックマットで3Dスキャン可能な構造物は最大50cm×50cmとなりあまり高さのあるものは不向きです。
カラースキャン
次にこの3Dスキャナ「INSPIRE 3D Scanner」では、3Dスキャンを行い3Dデータを構築すると共にカメラによって被写体となっている構造物の色も同時にスキャンし、スキャンされた3Dデータに着色する事が可能となっています。
ですので3Dデータだけを得るのであれば真っ暗な部屋ででも可能ですが、元の被写体となっている構造物の色を再現する場合はしっかりとした照明と影をつくっては色の再現性が悪くなりますのでターンテーブルは必須になります。
ただ忠実に3Dスキャンできた3Dデータは3Dプリンタで造形する以外にも例えば、ゲームの1アイテムとして取り入れたり3Dの仮想空間の中に配置したりして様々な用途に使用する事ができますし、この3Dスキャナ「INSPIRE 3D Scanner」で3Dスキャン可能な構造物の大きさは最初サイズは5cm四方で、最大サイズは2m四方になりますので、小さなアクセサリーや置物から、バイクや車と言った様なものまでスキャンし取り込む事が可能です。
WiFi6でサクサクとデータ転送
そしてこの3Dスキャナ「INSPIRE 3D Scanner」はPCないしスマートフォンとセットで3Dスキャンを行うのですが、3Dスキャンを行う上で最もボトルネックとなるのが転送スピードです。
有線接続でも480MbpsのUSB接続では一度に大量のデータを送る事ができないため、せっかく3Dスキャナの方は高速スキャンが可能なのにPCの画面にはパラパラ漫画の様にしかデータが転送されて来ずイラッっとする事が、カメラで色もスキャンできる様な3Dスキャナを使っていると感じる事があります。
そう言った点でこの「INSPIRE 3D Scanner」はWiFi5よりも約1.6倍もスピードの速いWiFi6をサポートしていますので、WiFi6をサポートするWiFiルーターに接続されたPCとはサクサクと滑らかに3Dスキャンが出来ますし、これから登場してくるWiFi6に対応したスマートフォンとであれば、どこででも気になったものをサクッっと3Dスキャンしてデータを持ち帰って再現すると言う様な事も出来ますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/2125914059/revopoint-inspire-3d-scanner-for-all-creators
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