家庭で気軽に購入できる様なFDM方式の3Dプリンターの造形ボリュームは縦横高さそれぞれ300mm程度が上限であるため、例えば自分で被る事のできるアイアンマンのマスクを作ろうと思った場合、分割して3Dプリントし後から合わせて組み上げるしかありません。
ですがこの方法ですとやはり強度的に落ちるだけでなく、デザインの仕方では接合部分や嵌合部分で段差が出来てしまったりして仕上がりに影響を及ぼします。
かと言って人が被る事ができるマスクを分割せずに1度に造形出来る様な3Dプリンターは業務用、産業用のものしかなく非常に高価で、なかなか個人がDIYで購入できる様なものでもありません。
ですが今回紹介する3Dプリンター「ELEGOO OrangeStorm Giga FDM 3D Printer’s」であれば、価格は個人的に購入するには少し高価ですが、夢を適える事ができます。
造形ボリューム800mm×800mm×1000mm
今回紹介するFDM方式の3Dプリンター「ELEGOO OrangeStorm Giga FDM 3D Printer’s」の特徴は800mm×800mm×1000mmと言う造形ボリュームの大きさです。
さすがに1mもの高さのものを造形できるとなると、顔に被るマスクはもちろん簡単に造形する事が出来ますし、背の高い花瓶なども造形できますし、小さな子どもが乗って遊べる様な乗り物だってこの3Dプリンターなら意図も簡単にプリントする事が出来ますので、およそ作ってみたいなと思える様なものはこの3Dプリンターを使えば何だって出来てしまいます。
しかも410mm×410mm四方のヒーターベッドを4枚ひっつける事でPLA/ABS/TPU/Nylonと言った素材を使って3Dプリントが行える様になっていますし、4枚のヒーターはシンクロして制御されているため、それぞれのヒーターベッドの温度が違って造形ムラが出来たりと言う事もありません。
印刷精度を上げる数々の工夫
次にこの3Dプリンターにはフレームが巨大化する事で引き起こされる精度の低下を防止する為の考えうるほぼ全ての工夫が施されています。
まずプリンターヘッドを動かすベルトですが、ヘッドがXY軸800mmも移動できるとなるとベルトは単純計算で1600mmにもなり、これだけ長いと気温や湿度、経年劣化でベルトは伸びます。そしてベルトが伸びた分だけ遊びが生じる事からそれが精度を悪化させるだけでなく、失敗を引き起こしたりもします。
ですのでこの3Dプリンター「ELEGOO OrangeStorm Giga FDM 3D Printer’s」では、XY軸に使われているベルトを簡単に締めたり、緩めたりする事ができるベルトノブが設けてあり、造形前にベルトのテンションを毎回確認する事で造形の失敗頻度を減らす事が出来る様になっています。
更にフレームに関しても高さを水平に保つ事ができる様に調整用の足がついていますし、ベッドは121点でオートレベリングを行っています。
更にヘッドには加速度センサーを搭載しヘッド移動時の揺れなどをリアルタイムで検出し補正する事で印刷精度を上げる仕組みも導入されており、何とこの造形ボリュームで印刷精度は±0.1mm、積層ピッチは0.1-0.5mmとなっています。
マルチノズル化して量産も
更にこの3Dプリンターではヘッドを最大4つに増やす事ができ、造形できるサイズは小さくなるものの同時に複数の造形物を造形する事も可能ですので、何か3Dプリンターでパーツを量産したいと言った時に同時に複数個のものが造形できるので時短にもなりますし、造形スピードもアップさせる事が出来ますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
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