その昔、私たちが自由に空を飛ばす事ができるものと言えばラジコンの飛行機かヘリコプターくらいしかなく、初心者が手軽に飛ばせると言った様なものではありませんでした。
ところが4枚以上のプロペラを備えたドローンは小さな園児でも飛ばす事が出来るだけでなく、空撮、農薬散布、運搬など産業に関わる分野でも大きな変革をもたらし、ゆくゆくは個人が自由に大空を飛び移動する事ができる様なドローンも登場する事でしょう。
ただ今回はそう言った実用的なものではなく、飛ばす事を楽しむ、飛んでいるのを見て楽しむ事ができるドローン「X-Fly」をご紹介致します。
羽の角度を変える事でスピード制御
今回紹介する「X-Fly」の様な鳥をモチーフにしたドローンと言うのは既に多くの製品が存在しており、製品としては何ら珍しくありません。
ですがあえてここで紹介するのは、この「X-Fly」がスピードを制御する事が出来るからです。
一般的な鳥形のドローンは羽の羽ばたきのスピードをコントロールする事で、早く羽ばたかせれば高度を上げたり、スピードを上げたりする事が出来るのですが、墜落しない様にある程度、高速で羽ばたくドローンが多く、それによって移動スピードも思ったりより早く、かなり飛ばす事に慣れていないと室内で飛ばすともれなく天井や壁に当ててしまいます。
ですがこの「X-Fly」に限って言えば羽の角度を変える事ができる様になっており、羽の角度を変える事で揚力の調整が出来る事からゆっくりと羽ばたかせても墜落させる事なく飛ばす事ができますので、室内でも時速5km/hと言うゆっくりとしたスピードで安全に飛ばして楽しくする事ができます。
そして羽の角度は4段階に調整する事ができフラットにする事でより早く飛行させる事ができ屋外で高速に飛行させて楽しむ事ができ、その時のスピードは何と時速20km/hにもなりますし、風も20km/hまでなら飛ばす事ができ、バッテリーも常時高速で飛行させれば8分程度しか飛ばす事ができませんが、平均的には10〜12分間の飛行が可能です。
飛ばす事を楽しくさせるジョイスティック
次にこの「X-Fly」はスマートフォンに専用のアプリをインストールし、スマートフォンで操作するのですが、その際にスマートフォンに取り付ける事ができるジョイスティックが付属するバンドルバージョンがラインナップされています。
このジョイスティックはスマートフォンホルダーの様にスマートフォンを挟み込む為のクリップが付属しており、どの様なサイズのスマートフォンにでも取付られる様になっているだけでなく、この2本のスティックを使って「X-Fly」を自由自在に思うがままに飛ばす事が出来る様になっています。
そしてこのジョイスティックは”ランドスケープモード”と言うフライトモードで使える様になっているのですが、ジョイスティックがないと操作中に指がスマートフォンの画面から離れてしまった場合、ディスプレイ上のコントローラーポイントと指の位置がズレてしまい操作のズレへと繋がりコントロール不能に陥ってしまいます。
一方でスマートフォンに目線を落として指の位置を修正したとすると高速で飛行している「X-Fly」を見失い最終的には壁や木に当てて墜落させてしまうかもしれませんが、ジョイスティックがあればそう言った事がなく常に正しくコントールする事が出来ます。
またこの他にチルトモードはこう言った鳥形ドローンでよく採用されているコントロール方法で、スマートフォンの左右の傾きで「X-Fly」がどちらに曲がるのかを制御し画面にタッチした状態の親指の上下でスロットルを制御します。
アップグレード用コネクタ
そしてこの「X-Fly」には将来的に障害物を自ら避けて飛行できる様に超音波センサーを搭載したり、自律飛行させる為にGPSを搭載するなどのプランがあり、そのためにこの「X-Fly」にはそう言ったセンサーを接続する為の拡張用のコネクタが予め備わっています。
そしてその拡張用コネクタを利用するオプションとしてフルカラーLEDを用意しており、夜間飛行させた際に自分好みの色に発光させて飛ばす事が出来る様になっていますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/274008848/x-fly-the-drone-designed-to-soar-like-a-bird
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