包丁などの刃物には概ね刃物の種類によって10〜20度程度の刃先角と言って刃の部分に特定の角度がつけられています。
刃と言うのは先端を尖らせれば(刃先角を小さくすればするほど)切れ味は良くなりますが、刃の厚みが薄くなるため刃こぼれ(刃が欠ける)の要因にもなりますので、刃こぼれしない10〜25度程度の角度がつけてありますし、硬いものを切る出刃包丁の様な刃物には刃先角45度程度の角度がつけてあり、刃こぼれしない様に刃にも厚みが持たせてあります。
と言う様に刃物にはある決まった刃先角がつけてあり、この角度を守って刃物を研ぐ際には研ぐ必要があるのですが、なかなか角度をつけて、その角度を維持したまま研ぐと言うのは至難の業です。
そこで今回は一定の角度で刃を研ぐ事ができる「Multi-angle Knife Sharpener」をご紹介致します。
シャープナーではなく刃を上下
一般的なシャープナーは利き手と反対側の手に包丁などの刃物を持ち、利き手にシャープナーを持ち、刃物の刃先の角度に合わせてシャープナーを斜めにし、シャープナーを刃に当て刃に沿ってシャープナーを前後させて刃先を研いで行きます。
その時、刃物が上下しない様にしっかりと持ち、動かす方のシャープナーの方も角度が変わらない様に固定して前後させる事が重要なのですが、たいていの方は動かしているシャープナーの角度が必ず自分の身体に近い場所に引き寄せた時と話した時とでは変わりますので、刃先は研げているけれども、刃の根元が研げていない、と言った研ぎムラが出たり、刃をつけた様に思っているだけで実際には刃はついておらず切れ味は変わらないと言った事が必ず最初の頃は起こります。
一方で今回紹介する「Multi-angle Knife Sharpener」は、動かすのは包丁の方でシャープナーの方は固定する様になっています。
具体的に言うと竹で作られたケースの先端には穴が開けられており、ここには10、15,20、25と言う数字が焼き印されています。
そしてこの穴にシャープナーを差し込み立てかけるのですが、立てかけた際にシャープナーが当たる部分の数字の分だけシャープナーは実際には傾く様になっていますので、私たちは手に持った刃物がテーブルに対して垂直になる様に持ち、そしてテーブルに対して垂直な状態を維持したままシャープナーに刃先を当てて上下させる事で刃を研ぐのですが、刃物とシャープナー双方を空中で擦らせるよりもこちらの方が断然安定した状態で角度を維持したまま刃を動かす事が出来ますので、初心者の方でも簡単に研ぐ事が出来ます。
シャープナーは2タイプ
そしてこの「Multi-angle Knife Sharpener」に付属しているシャープナーは2種類あります。
1つは800番手のシャープナーで、800番手は中砥石程度の細かさになりますので、切れ味をすぐに取り戻したいと言った場合に有効です。
そしてもう1つのシャープナーは800番手と3000番手が使い分けられる様になっており800番手で荒研ぎしておいて3000番手で荒仕上すると言った感じに使い分けられる様になっていますので、もしシャープナーを使っていてなかなか切れ味が出なくて困っていて、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/1282823142/knifeyoulike-multi-angle-knife-sharpener
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