超音波カッターと言うのは、私たちが力を加えなくても超音波カッター自身が非常に早いスピードで刃先を振動させる事で、少しずつ刃先を素材に食い込ませて切断する事ができる切断工具です。
ですので、特に素材そのものが硬くてカッターなどを使って力を込めて切ったり削ったりすると誤ってカッターの刃が余計に入ってしまったりしてゆがんだり、余計に削ったりしてしまうと言う失敗を防ぐ事が出来ますし、空いてが樹脂であれば刃先が素材を叩く熱で加熱し溶かして切る事ができるため、厚みのある樹脂に穴を開けると言った作業なども行えます。
そんな超音波カッターには様々なタイプのものがありますが、今回はコードが一切ない充電式のワイヤレス超音波カッター「Hanboost C1」をご紹介致します。
40Hzの振動で楽々カット
一般的に超音波カッターに用いられる振動を作り出すホーンと呼ばれるパーツは20k〜40kHzの間の周波数で振動するものが使われており、今回紹介する超音波カッター「Hanboost C1」には40kHzで振動するホーンが使われています。
そのため、1秒間に20000回カッターの刃で叩くのと40000回叩くのとではどちらの方がより多くカットできるかと言えば40kHzの方がより多くカット出来ます。
しかも超音波カッターは力を入れなくてもカットして行く事ができるため、硬い素材を細かくカットしなければならないと言った作業にはとても向いています。
3パワーモード
次にコードレスの超音波カッターの大きな利点は何と言っても取り回しがし易い事です。
一般的なコード付きの超音波カッターにはカールコードが接続されており、クルクルと巻き取られたカールコードはコードがまとわりついて邪魔になると言う事はありませんが、カールコードが戻ろうとする張力がハンドピース(刃のついた刃先の部分)を引っ張るため、刃先を細かく移動させてと言う動作がカールコードが伸ばされれば伸ばされるほど引っ張り戻される力が大きくなり難しくなるのですが、コードレスはそう言った力が加わらないため、超音波カッターの刃先を素材に対して最適な位置、角度で使う事ができます。
しかもこの超音波カッター「Hanboost C1」は、重さが205gと軽く作られているため、超音波カッターの重さで手が辛くなり作業が出来なくなると言った事はありません。
そしてこの超音波カッターは出力を3段階に変える事が出来るため、柔らかい素材をカットする場合はパワーを落とす事で刃の入り方を抑制でき、パワーが強すぎて思っていたよりも刃先が入り込み過ぎて失敗すると言った事がない様になっています。
そしてこの「Hanboost C1」では超音波カッターとしては珍しく刃先にLEDが内蔵されており、手元をLEDによって明るく照らし出して作業を行う事が出来るので便利です。
2分動作して5分休憩
そして超音波カッターでは刃先を素材に対して高速で叩き付けますので、どうしても刃先が過熱して来ます。
これは樹脂などの素材をカットする際には素材を柔らかくした上でカットできますので便利なのですが、あまりに温度が上がりすぎるとホーンと言う振動子が正常に動作しなくなりますので、超音波カッターのハンドピースには温度センサーが内蔵されており、温度が一定以上に上がると自動的に停止する様になっているのですが、この「Hanboost C1」では2分動作させて5分休憩させると言うタイマー機能を内蔵する事で加熱を防止する様になっており1回の作業は2分しか出来ませんので注意が必要です。
ただ1回の充電で連続2〜3時間は作業を行う事が出来ますので、もし興味を持たれた方は詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/hanboost/hanboost-c1-ultrasonic-cutter-for-diy-maker
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