ボールは何故曲がるのかご存じですか?例えば野球であれば、ストレートと言って真っ直ぐに投げる球種もあればカーブと言って左右に曲がる球種やフォークボールと言って打者の手前で急激に落ちる球種など様々な球種があり、それはサッカーでも一緒です。
では何故曲がるのか?曲げる時にボールに回転を与えたら曲がると言うのは野球やサッカーをやった事がある方ならご存じだったり薄々感づいていたりされると思いますが、例えば水中を例に取るとよくわかると思いますが、水中を歩くと水の抵抗と言うのは肌でよく感じられるかと思いますが、それは空気中でも同じで空気は水に比べて密度が低いのでそれほど抵抗があるとは思いませんが、実際に無風の中を走ると風を受けていると感じられる様に実際はある程度のスピード以上で走ると空気を抵抗として感じる様になります。
そしてボールに回転を与えないで投げた場合、ボールのスピードが速ければ空気を切り裂いて飛んで行きますが、空気抵抗とボールのスピードを比較して空気抵抗の方が勝って来ると空気が壁となってボールは急速にスピードを落として重力に引っぱられて下に落ち、これがフォークボールになります。またカーブ等はボールに回転を与える事でボールの進行方向と回転方向が合致する側の空気は速く流れると共に気圧が下がりそちら側に吸い寄せられ、その反対側はボールの回転で流れて来た空気が押し戻される様な形になり流れる空気が遅くなります。そうすると流れの速い方へボールは曲がって行くと言うワケです。
ですが、実際にどれくらいのスピードでどれくらいの回転を与えればどのくらい曲がるのか?それは今まで感覚で反復練習するしかありませんでした。ですが人間、筋肉疲労を起こして来るとどうしても頭で考えた筋肉の動きと実際の動きとにズレが生じてきて、感覚は同じなのに同じボールを投げる事ができないと言う事になって来ますが、この「Strike」を使えば今まで感覚と言うアナログの世界で行なっていた練習を可視化する事ができますので、感覚ではなく数値で見る事で効率的な練習を行う事が可能になります。
ではこの「Strike」はどう言うものなのかと言いますと実際の硬式の野球のボールと同じ大きさ,重さ,重心位置,表面素材で作れた硬式の野球ボールで使用感は本物のボールと何ら変わりませんが、中にはセンサーやBluetooth通信ユニット、それにバッテリーが内蔵されており、ボールのスピード、回転数、回転軸、そして軌跡や捕球位置を何と12時間も連続して計測する事ができるボールなのです。
つまりこれで何が言えるのかと言いまと投げたボールがどれくらいのスピードでどの様な軌跡を辿りキャッチャーミットまで届いたのか?またボールにはどの方向に回転しどれくらいのスピードで回っていたのかが投球後すぐにスマートフォンで確認できるのですから、今までなら感覚で微調整しながら投げては確認していた投球練習を3D映像や数値で見る事ができる様になりますので、投球ごとの差を実際の数値で確認しつつ微調整して行きますから、感覚や筋肉の疲労から来るズレも数値で比較する事ができますのでより精密な投球調整がこの「Strike」を使う事でできる様になるわけです。
そしてアプリケーションではストライクゾーンを設定する事で審判やコーチがいなくてもキャッチャーがどの位置で捕球したのかが分かりますから軌跡だけでなくどの位置へ投げたのかまで分かる最強の投球練習ガジェットと言えます。
ちなみに「Strike」で打球の軌跡を見て見たいとバットでは壊れてしまいますので決して打たないで下さい。なお詳細については下記URLをご覧下さい
https://www.kickstarter.com/projects/1060656318/strike-the-worlds-first-smart-baseball
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