最近は3Dプリンターと言うプラスチックを原料として何もない所から立体物を造形できる様な造形機が登場し家庭でも簡単にプラスチックを原料としたケースであるとかマグカップであるとかミニ4駆のボディーと言った様な物が簡単に造形できる様になりましたが、その昔はプラスチックで造形しようと思うとン百万も出して金型を作るか、真空成型器と言って石膏等で型を作って土台の上に置き、その上に温めて柔らかくなったプラスチックを押し付けつつ型と温めたプラスチックの間の空気を抜いて型に密着した状態で保持して冷めて再び固まるのを待つと言う真空成型器(バキュームアダプター)と言う物があり、今回紹介する「Vaquform」は後者の真空成型器(バキュームアダプター)です。
この真空成型器(バキュームアダプター)「Vaquform」の特徴は2つあり、プラスチックを温めるセラミックヒーターの温度を0.1℃単位で設定できる事と2段階で真空圧力を自動で変えてくれる事です。
まず温度設定についてですが、自作でタッパーに金網を貼り、タッパーの側面から掃除機のホースを突っ込んで空気を吸い出して真空状態が作れるベースユニットを作り、額の様なものにプラ板を挟み込んでドライヤーやヒートガンでプラスチックを温めてタッパーの上に乗せた型に押し当てて真空成型を行う様なDIY真空成型器を作った事がある方ならほぼ全員が経験していると思いますが、プラ板を均一に温めないと当然の事ながらプラ板は均一には伸びませんので、温めた所は伸びドライヤーやヒートガンの熱を当てる量が少なくて温められなかった所は伸び方が悪いので真空成型した後のプラ板の板厚が厚い部分や薄い部分が出て来て強度の問題や耐久性の問題等が出てきますし、最悪は穴が空いてしまい再利用する事はできませんのでプラ板が無駄になってしまいますが、この「Vaquform」は均一に熱を発生するセラミックヒーターで材料となるプラスチック板を均一に温め、しかも0.1度単位で温度は制御できますのでプラスチックの材質(HIPS ,ABS,PVC,アクリル,ポリカーボーネード等々)と板厚に合わせて造形する形状に合わせて温度を記録しておく事で失敗する事なく何度でも同じ品質のものを造形する事が可能になっていますので、まさにこの辺りは業務用の真空成型器レベルの精度を持っていると言えます。
次に真空成型についてですが、この「Vaquform」は2段階での真空引きを行います。1段階目は低圧の-2.9psiで真空引きを行いゆっくりと空気を抜く事でプラスチックがゆっくりと伸ばされてプラ板の一部分のみが急激に伸ばされて穴が空いてしまったり肉厚が薄くなるのを防ぎ、2段階目で-12.8psiと言う高圧で真空引きをする事でプラ板を型にしっかりと密着させて造形精度を上げます。
また3Dプリンターは型を作る必要はありませんが、同じモノを増産するには時間もかかり量産には不向きですし、何と言ってもフィラメントが高いのも難点ですが、バキュームフォームなら安いプラ板が使えしかも1個作るのに要する時間はプラ板をセットする時間とプラ板を温める時間のみなので、増産スピードは3Dプリンターとは比較になりませんので、もし3Dプリンターでコツコツと同じものを作っているのなら、型は3Dプリンターで、増産はバキュームフォームと使い分けるのがベストではないでしょうか?
そしてこの「Vaquform」で造形できるサイズですが型の方の最大サイズは220×300×160mmで、セットできるプラ板の最大サイズは300×240mmとなりますので、詳細については下記URLをご覧ください。https://www.kickstarter.com/projects/vaquform/vaquform-the-worlds-first-digital-desktop-vacuum-f
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