みなさんは”スタビライザー”や”ジンバル”と言った言葉を聞かれた事はありますか?
簡単に言えばどちらも”手振れ補正”を行う様な機械の事を指し、外部から受ける力によって機械が動かない様に制止させる為の装置の事で、”ジンバル”は主にカメラ向けの機器に対する呼び方で、その他車のサスペンション等の機械に対しては”スタビライザー”が使われています。
そしてそんなカメラやスマートフォンで使う”ジンバル”もただ単に手振れを補正してくれるだけではなく、画面のブレを抑える為にカメラを動かす為のモーターが中には入っていますので、そのモーターを利用して上下左右、回転方向とジンバルについているジョイスティック等を操作してカメラやスマートフォンを電動で動かす事ができますので、最近では画面の中に写っている被写体をタップしてマーキングするだけでそのマーキングした被写体を自動追尾する様な機能までついています。
ただこの機能はタップした場所にいる人や物モノの特徴を画像処理で抽出し、その人やモノがフレーム内で動くのに合わせてジンバルを自動的に動かしているだけなので非常に早く動かれたり、スマートフォンの画像処理スピードが遅いとそのスピードについて行けなくなりすぐに見失ってしまうと言う欠点があります。
そこで今回紹介するジンバル「TARO」はその欠点を克服する為にある装置を加える事で、確実に高速で動く被写体を追いかけそして撮影する事ができます。
ではどの様にして高速で移動する被写体を追尾できる様にしているのかと言いますと、”TARO M1”と言う940nmの赤外線を照射するバンド・タグとその赤外線を捉え、そして動きを計算してジンバンルを動かすカメラにその秘密があります。
この”TARO M1”ではバンド・タグが発する赤外線をカメラが取られると赤外線を捉えた相対的な位置との差を内蔵プロセッサで計算して素早くジンバル”TARO”を動かし、そしてそこには一切スマートフォンは介さないのでスマートフォンの性能には一切影響される事なくジンバンルを自由自在に操る事ができます。
そしてその実力は被写体との距離が5m程度だと時速25km/hまでなら100%追尾する事ができますし、20mも離れていれば時速100km/hでも余裕で追跡する事ができます。つまり、被写体との距離が近いとジンバルの移動スピードは有限なのでスピードが早いとすぐにフレームアウトしてしまう為に超高速移動するものは追えませんが、距離さえ離れていても何て事はありません。
またこの”TARO M1”本体はクリップ式になっており、スマートフォンのレンズ、そしてGoProや一眼レフのレンズと平行して挟む事でタグを身につけた被写体を必ず画面の中央で捉えそして追跡する事ができますので、高速で移動する被写体をよく撮影すると言う人にとっては予測できない動きをされた時でも自動的に対処してくれる上にそう言う撮影をGoProや一眼レフの動画撮影機能や小型のビデオカメラでもできるのですからこんなに素晴らしいものはありません。
そんなジンバル「TARO」にはスマートフォン用の”Taro T1”と、一眼レフ及びGoProと言ったスマートフォン以外のカメラ用の”Taro TX”の2機種が用意されています。両者の違いは可動範囲と装着できるカメラの重量の差とバッテリーの連続稼働時間で、スマートフォン向けの”Taro T1”の可動範囲はパン(左右)方向は360°、チルト(上下)とロール方向は320°で、連続稼働時間は約10時間です。一方カメラ用の”Taro TX”の可動範囲はパン・チルト・ロールどの方向も360°可動可能で、連続稼働時間は12時間、最大積載重量は約1.8kg(3.96lb)となっています。
またスマートフォン向けの”Taro T1″に関しては専用のアプリケーションをスマートフォンにインストールする事でタイムラプス撮影ができたり、その他様々な事がアプリケーション上でできる様になっていますので、詳細につきましては下記URLをご覧ください。
https://www.kickstarter.com/projects/taro-tech/taro-your-next-camera-mate-auto-tracking-stabilize
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